アレルギーへの対応について
学校飼育動物を考えるペー
ジ
全国学校飼育動物研究会
04年6月記事
(アレルギー一般)
(命 の危険があるアナフィラキシーショック)
(ハ
ムスターのアナフィラキシーショック) !!
(対応法)
05年1月記事
ハムスターのアレルギー新記述
(ア
レルギー一般)
個々の反応ですから、どなたにも当てはまる対応法はありません。
が、
気をつけるべきは
どの程度のアレルギーか、
なにに対するアレルギーか、
そして、本当にアレルギーか、
を自分で知ることだと思います、
それが生きる力を培います、つまり、怖い物から闇雲に逃げるのではなく、冷静に見つめ
て、どのようにしたら、危険を回避できるかを 知ることです。
また、単に親がアレルギーを怖がっていることもあり、その場合、できたらアレルギー検査
で確かめてから 子どもの「触りたい欲求」をみながら、あるいは育てながら、より大きな効
果を期待して、触れあい方法を考えることになります。この時点で、動物を単に遠ざければ
なにか大きな効果を失う可能性があるかもしれないと 親ごさんは考慮すべきでしょう。
あの春の花粉の時期、アレルゲンを回避できないため、みな、自分で調子をとりながら町
を歩いていることを思い出してください。 いくらひどいアレルギーの人でも、何かに触ったと
たんに死んでしまうことはありません。
また、動物との接触が楽しければアレルギーの影響は少なくなるときがあります。心理が内
分泌に結構大きな影響力を持ちます、。
また、アレルギーの治療に わざと毎日アレルゲンを少しつづ与えることも行われてます。減
感作療法です。
だから、一概に恐れるのではなく、冷静にどの程度のアレルギーかを、観察しながら、検査を
経て自分のアレルギーの程度を子どもに自覚させながら、対応を考えるのが良いのではない
かと思います。
それには、医師にアレルギーの原因や程度の血液検査をしてもらうことと、 獣医師に最初
の触れ合いの状況を指導してもらうこと、など、専門家と一緒におこなうのが良いでしょう。獣
医師は良い相談相手になります。
実際にその特定の動物にアレルギー反応を起こす子は、その程度に応じて、マスクをさせて
動物に近づかせたり、手先だけの接触にさせたり、それでも目がかゆい、はれるなどの症状があると
きは、水ビンを洗うなどの世話のみにとどめ、動物と接触させないのが良いでしょう。
その子が アレルギーだから、皆飼うのはやめましょう、
というのは、そのお子さんにとってもつらいだろうと思います、
ただ、その動物のいる教室に入ったとたんに、目がかゆくなり辛くなるような子がいる場合は
、そしてその動物を教室から外にだしたら治まるような場合は、その動物を直ぐに教室からだ
した方が良いでしょう。
(命の
危険があるアナフィラキシーショック)
これはまれに起こす、一番怖いアレルギー反応です、
命にかかわることがあるアナフィラキシーショックに対する知識を得ておくことは重要です。
その症状の現れ方などをよく覚えておき、その場合、原因が動物であろうと、鑑賞植物や
食べ物であろうと、漂う匂いであろうと、ワクチン接種であろうと 何か他のものであろうと
すぐに危険な症状だと思って、対応することが肝心です。 一秒をあらそうでしょう。
症状
青(白)い顔をして気持ち悪くなったり、ぐんにゃりと元気がなくなったり、吐いたり、意識がなくた
ったり血便したりなどが一番怖い症状です。また顔が腫れたり、かゆくjなったり呼吸が苦しくにな
るときもあります。呼吸が苦しいのは、のどや呼吸に関わるところの内側も腫れるため。
これも危険です、
以上のようなときは、すぐに最寄りの医師のところに駆けつけるべきです。救急車です。
アナフィラキシーは、アレルゲンに触ってから数分から30分以内(10分内外が多いかもしれ
ません。)に症状が現れます。
ゆとりを見て、40分は気をつけましょう。つまりアトピーなど、何かにアレルギーの子が
動物に接触したとき、 触ってから40分しても何もなれければ大丈夫でしょう。
(ジャ
ンガリアンハムスターのアナフィラキシーショック)
ハムスターに咬まれて このアナフィラキシーを起こした事例が日本で1997年以来、散髪的に
報告されています。家庭での飼育事例や獣医師の診療中の事例だけで、学校の事例はないよ
うですが、忘れてはいけない問題だと思います。
実は、講演であちこち歩いていると、結構獣医師がアナフィラキシーを起こした事例を聞いています。
診療のために、ハムスターのいやがる事をするから、咬まれる事例が多いのだと思います。
ハムスターは今のところすべてジャンガリアン種です。
いくつかの検査した事例に、ジャンガリアン特有のIgE抗体陽性、つまりジャンガリアンの唾液に対して
人間が抗体を作ったため、何度目かに咬まれたときの抗原抗体反応が 過激におきたのだろう
というのがあります。
(起こした人の条件)
アトピー、喘息などアレルギー体質の人。
ジャンガリアンハムスターを飼っている人や飼っていなくても 今まで接触している人で何度も咬まれ
た経験を持つ人。
今までは何ともなかったが、そのときは咬まれて、異常を起こした。
それに、栃木県より北の事例は、まだ報告されていないとのことです。??
東北や北海道でもその事例があったら、お知らせ下さい。
(事例)
以下は獣医師の事例
・ 指をかまれてから15分までに、指がウインナーソーセージのように腫れて、顔まで腫れて呼吸が
苦しくなった事例。隣が消防署のため、自分で救急車を頼みに行った。その日はもともと体調も悪
かったが、今ではハムスターに反応する事はなかったが、そのハムスターには目がかゆいと思ってた。
その後は、手袋を厚くして診療しているが、目もかゆくなっていない。
・飼っていたハムスターに咬まれた獣医師、最近ハムスターのいる部屋で寝ていて咳が出ていたが
そのとき咬まれた後、しばらくして意識がなくなり、救急車で病院に入った。
・診療中 怒ったハムスターが指のつけねに噛みついてぶら下がった。その後15分くらいで急に顔が
かゆくなり、頭皮にもぶつぶつができて、呼吸がくるしくなった。救急車で入院。
他の人の事例
飼っていたハムスターに咬まれた。
大方は治療できているが、治療開始が遅れた事例では、呼吸停止などで、その後の意識が快復しない
事例と、なくなった事例(この方は喘息を持っていた方)が報告されています。、
(対応法)
上の条件にあてはまる人は、
かまれないようにすることと、アレルギー体質の人がかまれ たら40分く らいは観察しておくこと
異常があったら(とくに30分以内)、直ぐに医師に駆けつける。
近所の医師とは、このようなときに対応してもらえるよう話あっておく。
なお、アレルギーについて、昨年の資料をHPの掲示板に入れておきます
「アレルギーについての資料」 [3] [2003/08/25 18:57:24]
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アナフィラキシーショックが現れる頻度は非常にまれなのですから、そのまれを恐れて子どもに何もさせない
ことは現実的ではありません。が、この症状を知っておくことは大事です。
原因物質はどこにでもあります、それらを子どもの一生から取り除くことは不可能で、子どもに何も体験を与
えないということだと理解してます、
交通事故よりまれなこの危険性を知って、賢い体験を得て欲しいです
なお、教育系大学での「飼育の意義とゆとりある飼育法」の講義とふれあい実習の後、学生には
「自分は、動物を触ると痒くなるが(見ても痒い)
昔からこのように動物と遊ぶことができたら、こうはならなかっただろう」という感想が見られます。
動物をとおざけるより、利点欠点を知りながら、楽しいふれあいの時間を持てるようにしていただけたら
と思います。
(動物を障害なく飼うための一般的な注意については
「みんなで育てよう学校飼育動物」 「学校飼育動物のすべて」にも書いあります)
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以上、医師と話あって、記述しました 中川美穂子 HPへ うえ
かまれない扱い方を徹底することと、(いやがることはしない)
抱くとき、手のひらを広げて、それにもう一方の手でハムスターを押し上げるようにして、
すくい上げて、手で包むようにだく。
いやがることはしない。
眠っている時は、刺激しない。
いつもおっとり優しく接して育てる。
咬まれたら
水道水を流しながら傷をあらう。
血がにじまなければ、心配ないだろう、
血がにじむとき、化膿するといけないから、消毒する。
(人に咬まれても化膿するので、消毒は普通のこと)
かまれてもアトピーやアレルギー体質でなければ 大丈夫であることと
咬まれた人がアトピー等の時は、40分くらい目の端で
咬まれた子どもの様子を観察しておく
(両目で見ると 子どもが不安になりよけいな反応が出るかもしれない)
万が一、(一説には)0.02% の人にあたって 反応を起こしたなら、
直ぐに救急車でかけつける、絶対助かります。
上述の死亡例は、病院に駆けつけるのが遅すぎて、心肺停止で病院にかつぎ込まれ、
人工呼吸を2時間がんばったけど、2時間後にあきらめた、という話です。