狂犬病ワクチンは必要です
狂犬病(人
を含めたほ乳類と鳥の一部がかかる)では分かっているだ
けで 死者は年間3〜5万人程と言われ、報告されない国もあるため もっと多いだ
ろう、とも言われています。
病気の怖さは死亡者の数で比較できるものではないのですが、それぞれの危険に応じて、病気に応じた正しい対処が不可欠です。
狂犬病は人を含
んだ全てのほ乳類共通の病気
日本にはないとお思いでしょうが、日本以外には蔓延していると考えて下さい。
特に、大陸との行き来が考えられるほ乳野生動物に注意して下さい。また自分の身近なほ乳類に対して、ワクチンを接種しておくことが大事です。この病気を
防ぐた
めに、日本では狂犬病予防法や感染症予防法により、国内のイヌのワク
チン接種や海外からのほ乳類の検疫や輸入禁止などの処置がとられています。かわいいから、珍しいからといって、海外の動物を欲しがることは 怖いことで
す。
海外との関係で 日本人がかかわった事例
一例として、一昨年、アメリカで研修していた日本の教諭が、宿舎でコウモリに咬まれて事があったそうです。弱っていたコウモリにさわったのですが、日本
人はなにも心配せずにいましたが、同僚のアメリカ人が、指の血を見て事情を聞いてくれました。「コウモリに咬まれた」と言ったところ、アメリカ人は
血相を変えて「すぐに医者に行け」と言いましたので、コウモリの死体をビニールの袋にいれて持参して病院に行ったところ、そのコウモリに「レイビー ウイ
ルス(狂犬病ウイルス*)」が証明され、すぐにその日本人は発病しないように治療を受けました。発病した場合、死亡率100%です。(アメリカで最近1例
たすかった事例がありますが、神経をやられますのでひどい後遺症があるとのことです)
周りの国には大発生していますから、「日本には狂犬病がない」と、安心しきれない病気なのです。だから今でも飼い犬にワクチンを打つという法律があるわ
けです。
つまりオホーツク海が凍ったら大陸から狐がわたってきますし、ロシアの船にはマスコットにイヌが載ってくるそうです。ロシアはビザなし渡航ですから、犬
を規制することは非常に難しく 日本海
側の獣医師は、患者としてイヌが持ち込まれた場合狂犬病の可能性を否定できない事もあるだろう、と自分たちでワクチンを打っているそうです。特に熱が高く
また痙攣していたら、とても怖いと言います。
また南方からの貨物船に紛れ込んでいたコウモリがウイルスを持っていた事もあるそうですが、検疫官がすぐに適当な処置をしましたが、国内のワクチン接種
率を低下させないことが重要です。
狂犬病というけど、特にイヌの病気ではない
(*世界的にはこの病気は最初に犠牲になった(確か米国の)女の子の名前がついたレイビーウイルスと呼ばれています、つまりイヌだけの病気とは言えないの
です)
野生動物の死体や尿にさわっただけで、一年後に発病することも見られています。つまりニューヨークの真ん中で原因が定かでないまま狂犬病で亡くなる事例
も見られているということです。
外国旅行の際、飼い主のいない動物に手をだしてはいけません。
また 自分の飼い犬にワクチンを打っておいて下さい。
歴史上、100年間 この病気が無かった島でも、その後大流行し
た事例は沢山あります。また日本では流行期に狂犬病予防法によって飼い犬にワ
クチンを打ったところ流行が無くなりましたので、イヌへの対応は有効であると認められています。日本は島国であることと、法律に従う国民性が功を奏して、
現在この病気の発生はありませんた。
しかし、現在この病気のワクチン接種率がさがっており、国はワクチン接種のキャンペーンをしています。
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