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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん全国の飼い主のみなさんへ、ブルセラ病には冷静に対応しましょう
文章−プロキオン(獣医師)
初出:2007/03/16
2007/03/20一部改訂

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Q:今、大阪府和泉市において、多頭飼育をしていた繁殖場が崩壊し、そこにおいてブルセラ病の集団発生が確認されています。そして、それらの犬への対応を巡って騒動が起きていますが、一般の飼い主はこの問題をどうとらえたらよいのでしょうか?

A:今回のケースは、まれに見る集団感染と言えるのではないかと思いますが、昨日今日ということで突然発生したわけではありません。ここまで感染頭数が拡大してしまったのは、その繁殖場において、なんらの処置も施されることなく、放置されていたからです。昨夏からの異常が認めていられた由に聞いておりますが、そうなると、当然、この病気に感染した犬がすでに移動してしまっている可能性もあります。
この病気を各地に散逸させてしまわないように、私達は努めなくてはなりません。他の犬や人間へ感染の危険性を有している犬達については、防疫上の観点から冷静に公衆衛生に基づく判断をするようにしなくてはならないと思います。


Q:すでにブルセラ病に感染してしまっている犬がどこかに移動してしまっているかもしれないわけですね。そのような場合は、どうしたらよいのでしょうか?

A:ブルセラ病は、「感染症予防法」に規定されている四類感染症に該当している病気ですので、この病気を診断した医師は最寄りの保健所を経由して知事へ届け出ることが義務づけられています。獣医師の場合は直接人間のブルセラ病を診断することはありませんが、犬のブルセラ病も人間と無関係ではありませんから、保健所へ連絡するようにしたいものです。
届出の後の処置としては、「状況を説明した上で、今後の処置についての指導を受けて、それに従ってください。」という旨が日本獣医師会発行の「獣医師届出マニュアル」という冊子にも記載されています。
原則的には、届出先の県知事からの(行政からの)指示に従って、主治医の獣医師とともに防疫と治療に当たっていただくことになると考えられます。


Q:もし、私達の隣にこの病気に感染してしまっている犬がいると考えたとしたら、具体的には、どのようにしたらよいのでしょうか?

A:まずは、第一には、この病気がどのような病気であるかを知ることです。どのような原因でどのような症状が出てくるのかを知ることです。この点については、すでに紹介がなされていますので、今回は省略します。
参考:パソコン版モバイル版

次に、今回の問題を引き起こした繁殖場のことです。固有名詞をあげることはできませんが、大阪府和泉市のNという氏名の経営者の繁殖場で生まれた犬であるかどうかということを確認するようにしてください。(犬舎登録は堺市となっているかもしれません。繁殖場の所在地が和泉市です。)
発生の経過から考えると、今からこの繁殖場の犬達がペットショップで取り扱われるということはないでしょう。昨年、一昨年あたりに犬を購入した飼い主さんであるとしたら、その犬の血統書を確認してみてください。繁殖者名にそこの氏名がないでしょうか。
もしも、そこの氏名があったのであれば、動物病院に相談してください。今、その犬に臨床症状が現れていなければ、採血してブルセラ病の抗体を測定することになります。この検査結果で抗体陰性となれば、時間の経過から考えて、その犬はブルセラ病には感染してはいなかったということになります。
不幸にして、抗体検査で陽性あるいは疑陽性という結果が出ても、決してその犬を見捨てないで下さい。今、大阪で問題となっている事態の本質は、「ブルセラ病が治るか治らないかではなく、感染している犬が多すぎて治療処置だけでは、この病気を防圧しきれない」ということなのです。あなたの飼育している犬が仮に感染犬であったとしても、充分に治療対象とすることができますし、治る可能性があります。

「付記」:直接繁殖者から購入された場合には繁殖者名が特定できますが、通信販売やオークションなどを介して購入した場合は繁殖者名がわからないことがあります。その場合は購入先に繁殖者名を問い合わせて文書で返答をもらってください。口答だけでは後日に病気が判明した際にトラブルになる可能性がありますので注意してください。 なお、犬舎登録住所が実際の繁殖場所とは異なることがあります。この点についてもご注意ください。
詳しくは、各種血統書発行団体にご確認ください。


Q:この検査というのは、どこの病院でもしていただけるのでしょうか?

A:検査そのものは、街の動物病院ではなく、外部の検査機関にお願いすることになると思いますが、検査のための採血は、動物病院で実施できます。


Q:ネットでは、ブルセラ病が治療できるかどうかで、さまざまに意見が分かれているようなのですが?

A:ブルセラ菌の中で、最も病勢が強いのが、Brucella melitensisですが、この菌を原因とする人間の「マルタ熱(マルタ島熱)」とか「地中海熱」とか呼ばれていた時代から、いくら重篤な症状を呈していたとしても、必ずしも感染者が死亡してきたわけではありません。多くの感染者がそのような状態から回復してきているのです。今の医学の進歩状況を考慮すると、なおのこと、ただ闇雲に怖れる病気ではありません。
感染犬を家庭の中に抱え込むことは確かに大変なことと言えますが、きちんとした接し方をすれば、細菌を撒き散らすことを防ぐことは可能です。
「ブルセラ病が治るか治らないのかの議論」は必要ありません。長い時間と手間暇がかかることですが、治るか治らないかは、とっくの昔からわかっていることなのです。治るのです。今、大阪や私達に求められているのは、「この病気をどのようにして封じ込めるか、終息させるのかの議論」であり、その結果こそが必要なのです。問題の本質を混同しないことが大切です。


Q:大阪府和泉市の犬達だけでなく、他にも存在するかもしれない感染犬への対策も見過ごしにできないということですね?

A:はい、そういうことです。ブルセラ病を防圧するためには、各家庭にいるかもしれない感染犬への対応も、また不可欠なのです。これを放置しておいたままであれば、また、どこかで同じような事が起きてしまうかもしれません。
けれども、各家庭にいる犬達までに処分を摘要する必要はありません。飼い主さんが責任をもって病原体の拡散防止に努めて下さって、治療を継続して下さる約束があれば、そのような犬には治療の機会が与えられるでしょうし、それが犬を守ることに繋がるのです。ブルセラ病には冷静かつ責任のある対応をとるようにしましょう。
繁殖場には繁殖場の、公衆衛生獣医師には公衆衛生獣医師の、診療獣医師には診療獣医師の、そして飼い主には飼い主の求められることと為すべきことがあります。それぞれが、自らの本分を考えて行動するようにしましょう。

参考:「ブルセラ病が治るか治らないのかの議論」が必要ない理由パソコン版モバイル版

管理人注:獣医師広報板では以前よりブルセラ症とブルセラ病の両表示を使用してきましたが、2010年10月17日よりブルセラ病に表記を統一しました。

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