獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199806-117

イブより
投稿日 1998年6月23日(火)16時13分 イブ

NOKOさん、こずえさん、最愛のかわいい子を亡くされてどんなにかつらく悲しい事でしょう。でも、これほどまでに愛されて育てられた彼ら(彼女?)は、きっと他の誰より幸せだったに違いありません。悲しみを癒すには、まだまだ時間がかかるとは思いますが、どうぞ彼らのためにも、楽しかった思い出を胸に前向きの姿勢で歩み出してくださる事を祈っております。


さて、私は一開業獣医師ですが、時々こちらを拝見していて思うのは、「どうしてすぐに病院へ行かないのかなぁ」、という事と「どうして直接通っている獣医さんに聞かないのかなぁ」ということです。かかりつけの獣医さんと十分な会話を持ち、それでももし納得できなかったり不満な事があれば、すぐに違う病院へ変わるべきだと思います。べつに怒ったりタンカをきったりする必要はありません。その獣医さんとあなたの意見が違っているだけなのですからしょうがないことです。人医領域でもそうですが、信頼関係のない病院へいくら通っていてもためにはなりません。最悪の事態になってから、その病院の悪口を言っても始まりませんし、逆を言えば信頼関係が出来ていれば最悪の事態になっても納得できるのです。それは、自分がその先生と一緒に手を組んで病気と闘っているという実感があるからです。

病院選びや、病院へ連れて行くタイミング、その後の看病など、飼主のあなたも頑張らなくてはいけない部分があります。本当は二日も三日も前から様子がおかしいのを救急とは呼ばないと思います。それを救急にしてしまうのは、飼主さんにも問題があるのではないでしょうか。そういうケースは、なるべくしてそうなってしまったので、死にそうになってから病院へ連れてきてもほとんど助けることは出来ません。死に至る可能性のある病気であれば、最後はみんな死にそうになります。その時初めて救急だと駆け込むのと、納得の上で厳粛に最期を看取ってあげるのとでは大きな違いがあります。おかしいなと思ったら、忙しいなんて言っていないで一日仕事を休んで病院へ連れていってあげてください。出来るだけ救急の病気にしないでください。早く手を打てば治るかもしれないし、万が一治らなくても納得できる最期を迎えることが出来るでしょう。救急医療は十分な検査もできず、患者さんとの信頼関係も出来ていなくてトラブルが多いのです。
こずえさんの書き込みを読んで、大変心が痛みました。最近は、某週刊誌などにも獣医師について心無い投稿があると聞きました。私たち獣医師も、前にも増して真摯な態度で獣医療に携わっていきたいと思います。


最後に、こういう意見交換の場の活用の仕方ですが、ここに書き込まれている獣医師からのアドバイスはあくまでも一般論です。参考にするのは大変よろしいのですが、ここの書き込みを待っていて病院へ行く日にちを遅らせてしまったり、すっかり安心してしまうのは考えものです。特に急を要する相談はやはり近くの獣医さんに直接相談するべきだと思います。
でも、獣医師からの返事を待っている方のために私もわかるところはできるだけ答えていきたいと思います。


さっそくですが、6/22のtomoさん、早く信頼の置ける獣医さんに連れていってください。早く、早く! インターネットでは助けてあげられません。


6/22の綿田さん、胃の毛球は老齢フェレットの腸閉塞の原因になります。予防のために毛玉取剤を飲ませるわけですが、逆に腸閉塞を起こしやすくなるというのは、私は聞いたことがありません。もしかして、聞き違いかも。もう一度その先生に聞き直してみてください。そして、それはどうしてなのかも。その返事、もう一度ここに書き込んでくださいね。


りょうさん、私は鳥はあまり得意じゃないので、チョウ得意なムクムク先生のレスを待ちましょうね。

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