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意見交換掲示板過去発言No.0000-199806-81

re:うさぎの毛球症と胃腸内うっ滞 またダニの処置について
投稿日 1998年6月16日(火)22時14分 城戸 雅雄

毛球症は、胃の中に毛が団子のように固まって、食欲不振などの症状を呈したときにいいます。解剖すると、症状は呈していないのに、胃の中に毛球があったことをしばしば経験しています。治療は、毛球を壊すために、猫用の毛球症治療剤やパイナップルジュースを投与し、腸の運動を亢進させるための薬を使います。それでもだめなときは、胃切開手術になります。
胃腸内うっ滞とは、胃と腸の運動が低下することをいいます。ウサギは草食動物ですので、腸が犬や猫に比べると長いので、消化管は常に活発に動いている必要があります。ストレスや何かの疾患で腸の運動が低下した場合、腸内細菌叢に影響が出て、ガスが出て、お腹が膨れることもあります。また、原因は未解明ですが、粘液性腸疾患(盲腸便秘)というのもあります。この病気は死亡率が高いようです。治療は、抗生物質の投与と腸の運動を亢進させるための薬を使います。
毛球症も胃腸内うっ滞も食欲不振が続けば、補液も必要になります。
ウサギのツメダニの治療は、スプレーかムースをする方法と、注射をする方法が一般的です。どちらを選択するかは、その時の状態により、先生が判断されると思います。

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