８月２９・３０日の黒沢さんへ

楓さん、きゅうさんは犬回虫についてレスをしておられるようですが、黒沢
さんの質問は猫の回虫についてということですよね？

猫の回虫症には、Toxocara mystax Toxocara canis Toxocaris leoninaが
あります。最初のものが「猫回虫」で、あとの２者は犬の回虫と同じもので
す。猫回虫は犬の回虫とは形態的にも少し異なったところがあります。
回虫症の治療はそれ程、困難ではなく駆虫薬には良く反応してくれます。落
としにくいのは、マンソン裂頭条虫や鞭虫の方ですね。
どの回虫がいたのかを聞いておかれるのも参考になると思います。

駆虫薬については、様々なものがありますので高いか安いかは分かりません。
薬の選択は、患者の状態・効き目・使いかって・価格等から決められている
はずですので第３者が軽々しく判断できることではありません。楓さんやき
ゅうさんが価格について触れておられないのもそういうことだと思います。
黒沢さんが高いと感じられたのなら、そのように思っているしかないと考え
ます。
ただ、市販の薬と比較しての話でしたら、成分・含有量が全然違いますから
比較することに無理があります。

虫卵検査をすると、よく変形した虫卵に遭遇します。市販薬を服用させた際
にこういう卵が目にされます。　市販薬は効果がないと言っているのではな
く、成分や含有量による差だと受け取ってください。
同様に黒沢さんの猫の状態や月齢から主治医の先生が強い薬を控えられたの
なら、同じことが起きても不思議ではありません。先生が信じられなくなり
ましたなどとおしゃらずに、主治医の先生にキチンと聞かれた方が早いはず
ですよ。

なお、回虫の寄生はほとんどが母親から来ていますので、生まれた時から寄
生されているのはごく普通のことです。現在、外に出ているいないはあまり
関係してこないですね。