獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199811-66

マルチレスです。
投稿日 1998年11月16日(月)22時32分 ムクムク

Re:犬の避妊手術で迷っています。
11月16日発言の鈴木さんへ

 避妊手術は不慮の妊娠を防ぐという本来の意味だけでなく、雄では
 前立腺の疾病や各種の腫瘍、雌では子宮蓄膿症のような命に関わる
 疾病の予防にもなります。
 ただ、本来の意味は不妊ですので、獣医師によっては家庭犬のように
 閉鎖された環境に飼育されている場合は、薦められない先生もいらっ
 しゃいます。
 それは避妊手術といえど全身麻酔下で行う処置ですので、万が一の
 危険をどうしても完全に否定できないからです。
 メリットとデメリットと説明を聞かれて、決定されるのは飼い主さん
 となります。
 納得いくまで、主治医の先生とよく相談されたらいかがでしょうか。

Re:インコの年越しについて
11月16日発言のLemonさんへ

 私の鳥病の参考書−鳥類の内科および外科臨床では、「健康で栄養
 状態のよい鳥は広い範囲の温度と風に耐え、寒い気候になれれば、
 1−4度(摂氏)の天候でも水浴びをすることがある。」とされています。
 実際、近くの動物園の黄金インコは屋外飼育で大阪の冬に耐え、毛引
 きを楽しんでいる個体もいます。
 ただ、病鳥にとっては温度は決定的に管理すべきものとなります。
 極端な寒冷地では防寒・保温は必要ですが、そうでなければ簡単な
 ペットヒーターなどで対応されている例が多いと思います。
 このホームページの動物フォーラム・鳥BBSは鳥飼育のベテランの
 方が多いです。 皆さんの経験をお聞きなられるものいいと思いますよ。

Re:インコとウサギについて
11月14日発言のめーみんさんへ

 鳥の総排泄孔(ほ乳類で言う肛門)は少し後ろに飛び出したような形状を
 しています。 赤くなっているような炎症症状が無ければあまり心配の
 ないものかもしれませんが、糞が水っぽいのは正常ではありません。
 他の個体と離し、症状が継続するようでしたら獣医さんに診てもらってく
 ださい。

Re:エイズキャリア猫の食欲不振
11月13日発言の猫ママさんへ

 その後いががですか? ネコ免疫不全ウイルス感染症を発症すると食欲が
 低下し、体重が減少します。 個体によっては慢性の下痢・口内炎や鼻炎
 場合によっては肺炎にもなる場合があります。
 体重の減少が目立ちますね。 脱水状態はないのでしょうか。
 急激な体重減少は脱水状態の場合もあります。
 点滴や抗炎症剤、抗生物質の投与で症状が楽になる場合があります。
 主治医の先生とよく相談してください。

Re:下痢便の臭いのおならが気になります
11月13日発言の村松淑子

 慢性的な腸炎を呈するエイズ陽性ネコは少なくありません。
 極端な下痢でなければ、特に対処は必要ないかもしれませんが
 将来的には治療が必要になるかもしれませんね。
 ご質問のおならの臭いの原因は、慢性の腸炎の疑いがあると
 考えます。

Re:野良猫について
11月12日発言の佐藤さんへ

 ネコが関与する人畜共通伝染病としては、「ネコのひっかき病」と
 「トキソプラズマ」がよく知られています。
 「ネコのひっかき病」はネコから人に細菌が感染することにより、
 傷口付近のリンパ腺が腫れ上がります。
 トキソプラズマは妊婦の健康管理として重要です。
 狂犬病の常在地ではネコもキャリアになり得ますので、海外でその
 ような状況の場であるならば医師に相談されることもお薦めできます。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。