獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199901-107

再び乳腺腫瘍について
投稿日 1999年1月18日(月)00時35分 林 文明

手術の危険性についてですが これは、一概に 安全、危険とはいえません。
乳腺腫瘍の場合、お腹を開けるのではなく、乳腺もしくは、乳房の摘出手術に
なります。
体の構造は、皮膚、皮下織、筋肉、内臓の順に並んでいて、この場合は、筋肉までは
切りません。(ちなみに避妊手術は内臓にあたります)
ですから、手術時間としては、そう長いものではないと思います。
(但し 乳腺腫瘤の数と位置に関係しますが)
手術時間が短ければ麻酔をかける時間も短いので 危険度は低くなります。
ちなみに私の病院では、麻酔時間が30分以内で終わるような手術の場合は危険度は
それほど高くない と言ってしまいます。(もちろん 他の要素も加味しますが)
悪性良性の検査については どのような検査について言っているのかわかりませんが、
乳腺腫瘍の場合は、針で細胞を取っただけで良性か悪性かの診断はつきません。
(まれにわかることがあるそうですが 確実ではありません)
つまり、確定診断するのであれば 麻酔が必要なのです。
ですから 乳腺腫瘍の場合は、診断兼治療のために 私は手術をしてしまいます。
(何回も麻酔をかける方がリスクが大きいので)
おわかりいただけたでしょうか?

誤解があるといけないので 避妊手術の事を付け加えますが、乳腺腫瘍発見時に
避妊手術をしても そのあとの生存期間が しない場合と比べ、延びたという報告はありません。

担当の先生といろんな事を話し合って、わからないことは納得するまで聞いてください。
ワンちゃんに手をさしのべられるのはあなたしかいません。
あなたが納得すれば どんな結果にせよ ワンちゃんも納得しますよ。

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