獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199901-115

乳腺腫瘍について。
投稿日 1999年1月18日(月)23時33分 マンタ

こんにちは、たぁりさん。獣医師のマンタです。
すでに林先生がお答えしているので、補足的な意味で乳腺腫瘍についてお答えさせていただきます。
まずは良性か悪性かの検査ですが、検査ができない訳ではありません。ただし、乳腺を少し切り取って
検査する必要があるため、麻酔をかけるの必要があり、危険性が若干あるのは事実です。ただ、それ以上に怖いのが
ガン細胞が散らばってしまうということです。良性・悪性の割合は50%ずつという説明が林先生よりありましたが、
悪性の乳腺ガンの半分は、ガンだけれども転移を起こさないよう犬の体がカプセルをつくり、被ってしまっているので
良性の腫瘍として扱えます(手術手技に問題がなければ・・・)。この、全体の25%の悪性だけども良性の乳腺腫瘍
として扱える腫瘍をメスで切り、少しだけ細胞をとってくる検査を行うと、カプセルが破け転移をする本当に悪性のガン
と同じ乳腺腫瘍の仲間入りをしてしまします。したがって、検査は乳腺を全部取り除いてから行うほうがいいのです。
避妊手術を同時に行うか否かは、確かにデータはありませんが、乳腺腫瘍がある犬は卵巣が機能不全を呈して入る場合が
多く、卵巣の機能不全は子宮蓄膿症の原因となりますので、もし卵巣子宮とも残っているのであれば、同時に摘出したほうが
いいとおもいます。

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