獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199901-65

猫の黄色脂肪症について
投稿日 1999年1月11日(月)21時26分 うめりん

こんにちは。今年で獣医歴4年になるうめりんと申します。今までで1例だけ黄色脂肪症
と思われる猫ちゃんを診たことがあります。超レアな病気ではないですが、(今のところ)
あまりお目にかかる病気ではないですね。
さて、この黄色脂肪症(汎脂肪識炎ともいう)になった猫ちゃんは、食欲がなくなり、運動
したり触られたりするのを嫌がり、じっとうずくまっているそうです。(「そうです」という
表現になってしまうのは、何せたった1例しか診たことないものですから、専門書の力を借りて
書いているからでございます。)特徴的なのは、抗生物質に反応しない発熱と白血球増加です。
また、お腹を触診してみると硬い凹凸がありったりします。開腹すると脂肪の変色(正常では
きれいなクリーム色なのに汚い黄色あるいは赤褐色になっちゃう)がみられます。
原因としては、やはり食事に起因するところが大きいでしょう。赤身の多いまぐろや魚中心の食事
ばっかりあげているとか、ビタミンEの摂取量が少ないとか、これら2つが重なったりして、起きて
しまいます。市販の猫缶のラベルを見て下さい。もしかしたらビタミンは添加されていると表記されて
いるかもしれませんね。しかし、ただ添加すればいいということではなくて、その添加量は(他の先生
に言わせれば)全然足らないとのことです。赤身の魚は不飽和脂肪酸をたくさん含んでいて、ビタミンE
はこの不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるのです。
治療としては、
1.食事の改善
2.ビタミンE製剤の投与(本には1日100mgとありました)
3.ステロイド剤の投与(開腹手術をしたばかりだったらすぐには使用しないかもしれないので、先生に
相談してみて下さい)
といったところでしょうか。
(他の方法がありましたら獣医の先生方、ぜひ教えて下さい)
以前私が診た、たった1例の猫ちゃんは、発熱が治まり食欲がでてくるまで5日くらい入院させて、
ビタミンE製剤とステロイドの内服とを渡し、食事を変えるように指示して帰した記憶があります。
どれくらいの期間で完治するかは、その猫ちゃんの状態によってちがってくるでしょう。まずは
食事を改善しないといけないですね。
猫ちゃんも飼い主さんもがんばって下さい。





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