鳥の保護について２題野レスです。

まず、鳩の種類はなんでしょうか？　この季節でしたらキジバトも
ドバト（伝書鳩の半野生化したもの）も雛を育てていると思います。
両者は羽の模様で識別は容易だと思います。営巣場所もことなりま
すので参考になると思います。キジバトでしたら、できるだけ早く
自然に帰してやることを考えなくてはなりません。

雛に与える餌は市販の鳩の餌でよいと思いますが、雛が小さすぎて
そのままでは食べることができないようでしたら、ミキサーにかけ
て細かくしてあげるか、鶏の育雛用の餌をしようすると良いでしょ
う。この時、少し水で練り餌にしてやると食べやすいかもしれませ
ん。水の加減は雛の大きさに合わせて調節して下さい。
キジバトが相手の場合は、前述の餌の他に昆虫や青物の量を増やし
てあげた方が良いでしょう。自然の昆虫が入手できないときには、
釣り具屋さんでミルワーム等の虫を購入して下さい。
鳩の仲間は、あまり人をこわがりませんので、育雛率は良いように
思います。


ツバメの雛が巣から落ちた場合は、親鳥が落ちついて巣に就巣する
頃合を見計らって巣に帰してやらなくてはなりませんが、巣が壊れ
てない場合は、カップラーメンの容器で代用するというのが、野鳥
の保護の本に記載されていましたよ。親が近くにいるようなら、こ
の方法も実行してみて下さい。

完全に親鳥に見放されてしまったケースでは、人の手で育てなくて
はなりません。
餌は野鳥の五分餌と虫になります。虫はできるかぎり野外から調達
して下さい。私の場合は、目の前の水田や畑、あるいは河川の上を
捕虫網を振り回しています。細かい虫はこれでもけっこう採取でき
ます（振り回す回数は必要ですが）。都会ではビル風の吹き溜まり
に虫は集まってきていますよ。
どうしても、野外の虫が手に入らない時は、ミルワームで代用しま
すが、ミルワームは栄養の偏りが大きく、骨が弱くなりがちですの
で、ビタミンやカルシウムの補給が必要になってくると思います。
ツバメは足の発育が他の鳥にくらべて悪く、飛行能力に大きく依存
しています。ミルワームに頼りすぎると骨の発達が悪くなりがちで
飛行能力が著しく損なわれます。野生に返せないばかりでなく、飼
鳥としても大変弱くなりがちなのです。

育雛には手が掛かりますが、ツバメという鳥を理解した上で、でき
るかぎりの努力をしてみて下さい。