獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199906-151

Tomoさん、nonoさんへ
投稿日 1999年6月13日(日)19時39分 イブ

Tomoさんへ

こんにちは、獣医師のイブです。
抗てんかん薬にはいくつか種類がありますが、これらは脳の神経活動を抑えること
で発作を止めるものです。ですからなんとなくぼやっとしているなどの症状が出る
ことがあります。しかし、自分で立ち上がれないほどの症状であれば、ちょっと効
きすぎのようです。抗てんかん薬は基準となる薬容量がありますが、犬によって感
受性が違い同じ量でも反応が大きく違うことがあります。かかり付けの獣医さんに
連絡をとり指示を受けてください。いろいろ薬を出されるというより、薬を減らさ
れると思います。
抗てんかん薬は、これから長期にわたって飲みつづけることになる薬です。かかり
付けの先生には様子をきちんと把握しておいてもらわなければなりません。その上
で、薬の量の見直しや種類の選択などしてもらいましょう。薬を飲みつづける場合
は副作用のことも考慮して一ヶ月に一回程度の血液検査をすることも必要です。
抗テンカン薬は、発作を起こさないようにするだけでなく、脳の異常な部分が広が
らないようにする役目も持っています。大抵は、月一回以上発作を起こす、または
発作の程度が回を追うごとにひどくなっている場合に処方されます。このような場
合は副作用の心配よりも発作を抑えることのほうがその犬にとって重要であるから
処方されるのです。ですから、きちんとした診察を受け抗テンカン薬が必要である
と診断された場合は、「薬漬けにしたくない」という感傷にとらわれず、獣医師の
指示の下、副作用に気を付けながら薬を飲ませるべきでしょう。薬を飲ませずにい
ていきなり大発作が起き、死んでしまってからでは遅いのです。


no−noさんへ

こんにちは、獣医師のイブです。
ご心配のウサギちゃんは、上と下の歯がうまく噛み合わさらないためにどんどん
歯が伸びつづけ、鼻の所まで伸びてしまったのです。ウサギは歯が一生伸びつづ
ける動物で、物をかじることで程よい長さを保っています。上の歯も下の歯も奥
歯も伸び続けます。no−noさんは下の歯だけ気づいたようですが、その他の
歯の状態もとても心配です。歯の噛み合わせが悪いと物もよく噛めず食べれず、
栄養障害を起こすようになります。そうすると身体全体の抵抗力なども衰え、い
ろいろな病気にかかりやすくなります。とても恐ろしいことです。
ウサギちゃんの不正咬合がどの程度なのかによって治療法が変わってきます。
できるだけ早く、ウサギに詳しい獣医さんに診てもらいましょう。
前の歯だけでなく、必ず奥歯も点検してもらってください。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。