獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199909-22

マルチレス4題
投稿日 1999年9月4日(土)11時58分 プロキオン

最近、小鳥やハムスターやウサギ等で小動物専門の獣医師を
捜していますとよく目にします。中には小動物専門と広告に
あったのにこれらの動物のことをまったく知らない、詐欺で
あるとまで言う意見もあります。
獣医師の世界では「小動物」とは「犬や猫」のことを意味し
ています。牛や馬等の大動物に対しての小動物です。冒頭に
あげた動物達は「エキゾチックペット」として扱われるのが
一般的ですので、診療してくれる獣医師を捜すのでしたら、
この点を念頭においておかれた方が良いと思います。


9月2日のATSUKOさんへ
8ケ月のフェレットとありますが、1回目のワクチンはいつ
接種されていますか?
購入時にすでにしてあったということであれば、あまり予防
効果は期待できないと思います。フェッレットのワクチンは
巷では色々言われておりますが、実際のところ飼い主さんが
どのように考えているかで随分と異なってきます。
感染が心配であれば、接種しておく方が良いでしょうね。昨
今では獣医師の間でもワクチンに対する情報が普及していま
すので、ワクチンによる発病はまず心配なさらなくても大丈
夫なのではないでしょうか。
値段は病院によりますのが、犬の混合ワクチンの代金を想定
しておけば間違いはないように思いますよ。

9月3日のりゅりゅさんへ
少なくとも、結膜炎はありそうですね。やはり動物病院へ行
って診察を受けて下さい。
この際にはケージごと連れていって、原因となりそうな要因
を捜すようにして下さい。体の不調から結膜炎が起きること
もありますが、順序とすれば、環境要因から原因の追求をす
る必要もありますので。

9月3日のごろうさんへ
突出している内臓が消化管なのか交接器なのかを見極めるこ
とですね。
たぶん、後者のような気がします。それと、水の状態はどう
なのでしょうか? こちらの汚れ具合というのもかなり影響
するようですよ。あまり、長期間出っぱなしというのも望ま
しいことではないように考えます。
脅かすわけではありませんが、ひどい場合には切除しなくて
はならないケースもあるようですよ。

9月3日のななぼーさんへ
「毛球症」もあまり良い状態ではないようですね。ウサギの
場合、消化管がいつも動いていないと結果は良くないもので
す。手術で胃の中の毛球と取り除けても、それでOKという
わけにはいかないのです。
毛球症は消化管障害の結果であり、原因ではないからです。
原因が改善されていなければ、手術のみに期待されても失望
される結果に終わるかもしれません。その意味で現在の状況
は非常に厳しいと思われます。主治医の先生がウサギに詳し
くないような印象をお持ちのようですが、どうしてかなりの
ことをやってくれていると思います。
手術するか否かということであれば、飼い主さんが決めて良
いと思いますが、実施するのであれば、そのタイミングは主
治医の判断に委ねた方が良いと考えます。特に今回の例では
手術そのものができないという可能性も考慮しておく必要も
あるように考えられます。

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