獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199911-109

マルチレス 3題
投稿日 1999年11月16日(火)10時59分 プロキオン

11月13日の 夢さんへ
獣医師になって大変だったことと言えば、いろいろあります。
毎日それはそれなりに大変なことがありますが、病気の動物が
こちらの予想しているのよりも経過が思わしくないときかな?

でも、動物は生き物であって、機械ではありませんから、それ
こそが当たり前のことなのです。こういう場合は自分自身が思
い上がっていたことを反省させられます。

飼い主さんとの関わり合いで大変なのは「こんな犬や猫の治療
にそんなにお金が掛かるわけがない」と言われたり、最初から
「診断や治療はいらない、安楽死してくれ」と言われたた時で
すね。
手に負えない病気もくやしいのですが、治療できる病気なのに
治療させて貰えないのときは本当に残念です。


11月13日の ろくちゃんへ
ポメラニアンの左後足の腫瘍が「癌」らしいと診断されたとの
ことですが、お話が具体性を欠いています。
腫瘍の種類によって、使用する抗癌剤やそのプロトコールは自
ずと異なってきます。外科的な処置の適用についても同様のこ
とが考えられます。
質問への回答は それこそ主治医の先生にお尋ねになった方が
早いと思います。まずは腫瘍の種類を確認されることからです。


11月13日の アキさんへ
「僧坊弁閉鎖不全」については、すでにコニサスさんが書き込
みをされていますので、私は平均余命ということで。

犬猫の年齢換算で大事なことは、13歳だから人間に置き換え
ると何歳にあたるということはあまり重要ではありません。

動物は今までどのような飼育環境にいたか、どのような食餌を
食べていたか等のことがらによって今現在の健康状態が変わっ
てきています。つまり、「今の状態で何歳ぐらいに見えるか」
ということの方が大事なのです。実際年齢より老けていれば、
余命も少ないでしょうし、若く見えるようならばまだまだ頑張
ってくれるでしょう。

心疾患があるのなら飼い主さんが そのことにどれだけ考慮し
てくれるかでも変わってくるでしょう。
飼い主さんの責任て重いと思いませんか?




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