獣医の田口といいます。
犬や猫の輸血は人のように赤十字がなく、またこれに変わる商業ベースの企業もありません。
ですからどうしても輸血が必要な場合にはほとんどの場合で自分の病院内に血液を確保しておく必要があります。

このうちの犬では血液型が２つの型（マイナス、プラスとDEA)の組み合わせで８通りほどになる(と思います）ので実際の輸血がややこしくなりますが、猫は一つの型のみが問題になりしかも９０％以上がA型なのでほとんど問題なく輸血が行える利点があります。
御存じかも知れませんが猫の感染症には白血病ウイルスやヘモバルトネラ症などの骨髄の異常や貧血を伴う疾患が多くみられます。
僕はそれほど輸血はおこなっていませんが、患者数や地域性の問題などから輸血が必要な場合はかなりあると考えてはいます。

むしろ輸血までして患者を治療している熱心な良い先生では無いかと思いますが、、
僕の供血猫さんは交通事故で死にかけていたのを保護されて２年間で採血は４回程しています。
大抵の場合助かった猫さんの飼い主さんからの差し入れや、病院スタッフからの贔屓で採血後には太りぎみになるようです。
これが不幸か幸せかはわかりませんが、今はとてものんびりと毎日をおくっています。