獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200001-179

動物実験&病理検査
投稿日 2000年1月25日(火)00時20分 Autumn

企業研究職獣医のAutumnです。
つまり日常的に実験動物を行っている、動物愛護団体の標的ですね。
教育の現場においては大体ゆみさんと同様なので割愛します。
大学や企業の行う動物実験についての必要性も聞かれたことがあると思いますので
省略します。ちなみに動物実験代替法が出来て一番喜ぶのは企業です。動物実験は
コストがかかり、結果が不安定ですから。
ところで、以外と盲点になっているのですが、そういった動物実験を行う人たちの多くは
動物好きです。動物嫌いな人は実験動物も扱えません。そういった人達が、理をもって
必要性を訴えても、反対派の人たち(全てとは言いませんが)は、「可哀想だ」という
感情論でそういった人達を極悪人のごとく攻める一方です。そのため少なくとも現場サイドでは、
愛護団体には関わりたくない、けどはっきり言って怒ってるという人が少なくないと思います。
反対にしろ賛成にしろ、感情的な非難合戦ではなく、建設的な議論を望みます。

病理検査ですが、私も多少はします。
通常はヘマトキシリン・エオジン染色という方法で標本を作って診断するのですが、
それで不明な場合も多く、他の染色や電子顕微鏡などを使って詳細に調べます。さらに
複数の人による討議を行い、最初の診断が最終診断で覆ることは珍しくありません。
トップレベルでの討論の末結論が出ないことすらあります。診断基準はありますが、
それに当てはまらない、もしくは複数当てはまる例は結構多いのです。
何しろ機械化が難しく、人の目と知識と経験が頼りなんです。


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