獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200003-168

レス、猫の死2題
投稿日 2000年3月18日(土)17時04分 プロキオン

糖尿病のレスが長くなったので、スレッドを分けます。
本当に気になったのはこちらです。敢えて火中の栗を拾う
先生が出てきていないようなので・・・。

この問題についてはムクムク先生も出てきてくれるのでは
と考えています。(ドッグワールドを立ち読みしましたの
で)

3月15日の 小山さんの場合
手術以前に問題のあった猫のようですので、事前の検査の
有無に関わらず、起こり得た事態かもしれません。それ故
検査をという気持ちは理解できますが、死んでも採血させ
ないという猫がいるのも事実です。
あまりに過度に興奮させるよりも とにかく鎮静剤をとい
う場面があったのかもと私は想像してしまいます。

少なくとも責任を認めてあやまってくれているのですから、
まるめこまれそうなどと言わずにお話を聞いてみてはいか
がでしょうか。責任を認めている先生なら手術室で何があ
ったか話してくださるのではないでしょうか? 小山さん
が死に目には立ち会えなくても、看取ってくれているわけ
なのですから、真実を知りたい飼い主の気持ちには答えて
くれるように思います。
少なくともわざと死なせたり、そのまま手をこまねいてい
たという先生のようには考えられないのです。

3月16日の あれいさんの場合
こちらも手術がらみの死亡ですよね。「突然死」とは何?
と聞かれても、文字どおり突然の死で予期できなかったも
のということになります。
この場合にも、予期できないのなかに 変だなと感じてい
ても死ぬほどとは考えていなかった場合と麻酔をかけるま
でまったくなんらの異常も予測できなかった場合がありま
す。

「膿胸」という病気があります。この病気は猫を興奮させ
ると死ぬことがあります。ドアの閉まる音でも痙攣を起こ
して呼吸困難から死にいたります。この患者を扱うときは
まず、鎮静剤と酸素化だと教えられています。知識として
は知っていても、目の前でこれが起きたときは本当にショ
ックを受けます。これは私だけでなくかなりの先生が経験
されていることと推測しています。私の場合はまだ触って
もいないうちに発作を起こしたので、それこそ「勝手に死
ぬなよ」と思いましたね。これも突然死の1つ。

麻酔をかけるまで異常を予測できなかった場合。
これは体質によるものでケタミン麻酔をかけた際にショッ
クがおきることがあります。
ここ何年経験していなかったのですが、今年になってから
2例ありました。1例は叔母が拾ってきた柴犬で膣の腫瘍
の犬です。もう1例は、獣医師広報板へも参加されている
mtoriさんの犬です。こちらの事例は実は昨日のでき
ごとで麻酔をかけたところで痙攣が始まりました。もとよ
り過度の麻酔かけているわけではないので、大事には至っ
ておりません。ただし、処置が誤っていたり、見過ごしが
あると死にいたることもあります。これも突然死になりま
す。
# mtoriさんには先程、例として書き込む承諾を貰
  いました。

飼い主の帰宅時に走って飛びついてきたハスキーがそのま
ま死んでしまう事例もあります。心不全の1形態です。朝
ボクサーやドーベルマンが起きてこないで死んでいる事例。
これは「心筋症」の際に見られます。飼い主さんは直前ま
でまったく気が付いていないので、突然死と表現されます。

人間でも動物でも死亡には必ず原因があります。経過が急
であって死亡原因に思い当たることが無い場合、突然死と
表現されるのが普通だと思います。

突然死とは何? そんなことがあるのかという質問でした
ので、こういう場合は突然死とされるという事例を上げま
した。むろん例に過ぎません。
あれいさんの猫の場合、手術室の中での出来事ですから、
担当した獣医師しか何があったのかは分かりません。獣医
師にはこれを説明する義務があると私は考えますが、本人
がまったく死亡原因が思い当たらないのであれば、話にな
らないのが常ですし、単に責任を問われているとしか受け
とめないこともあるかもしれません。

私は責任云々は置いておいて、飼い主は何があったのか真
実を知りたいのだという気持ちを伝えることが大事だと考
えます。それまで、自分の猫を託してきた獣医師なのでし
ょう。責任を問うという責めかたをしたのなら、決して両
者はわかりあえないと思います。それはその獣医師を主治
医とした飼い主自身の責任として跳ね返ります。
主治医の先生と話し合える環境をつくるように心がけて下
さい。先生があまりにそれを望まないようなら あらため
て両者の関係を見直してもよいのではないでしょうか。

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