獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200004-215

あんどう様
投稿日 2000年4月20日(木)00時15分 びびっち

あんどうさんは、今回、皆さんと議論するつもりはない。と書いていますが、
一人一人に対しての言葉は、単なる『揚足を取り』としか思えません。
私は、今回の『延命措置』からしか、あんどうさんの意見は読んでいませんが、
どうも、偏った意見をお持ちのように、感じられます。

もし私自身が、病気や怪我で死にそうで、苦しさから逃れたいとき、
家族によって、望みもしない延命治療をされるのは、
愛であっても、受け入れ難い『愛の形』です。
そして、そのような状況に家族があったら、望まない!
と思っていました。

小さな子供が、日本では移植手術を受けられないから・・・。
と、援助団体の寄付金で、海外に行くのを見ながら、
『それがその子の運命ではないか?親のエゴじゃないのか?』
と思いました。
ましてや、海外で、順番を待てずに死んでしまったとニュースで聞けば、
尚更でした。
だって、こんな言い方は失礼ですが、
『それだけ長く生きられる確立の低い子を海外なんかに連れて行って、
体力的に持つと思うの?
自分の家で最後の瞬間まで生かしてあげられなかったの?
その方が、ずっとその子にとってよかったんじゃないの?』と思うし、
両親が後悔しなくてすむじゃないですか。
(ひょっとしたら、日本で亡くなった時、移植してればと後悔するかもしれませんが)

いつも、私はそう考え、それが正当な意見だと思っていました。
でも、違うんです。

あんどうさんは、こう書いていましたよね。

>自分の愛しているものの為にというご意見ですね。
つまり、愛していないものの命は犠牲になっても良いと。

私はまだ独身ですけど、
もしも、それが自分の子供だったら・・・。
そう考えた時には、何がなんでも助けたい!!
という思いの方が勝ってしまうんです。
理屈ではないんですよ!!
だって、他人の子供よりも、自分の子供の方が可愛いでしょ?
子供のいない私にだって、そう感じてしまう時があるんですよ?
まして、母親や父親なら・・・。

人間はエゴの固まりで、エゴの山の上に成り立っています。
今は確かに、そのエゴを取り除く必要のある時期です。

それは、正しいと思うけど、
じゃぁ、目の前にいる患者を直せるのに、直さないんですか?
直そうと思えば直せるのに、直さないんですか?
そうではない筈です。

長くなりますが、
以前、アメリカのドラマでこんな話がありました。
動物愛護団体に加わった主人公の妹が、
メンバーと一緒に、実験をしている・・・と噂の大学研究所に忍び込み、
全ての実験動物を逃がしました。

その研究所では、妊娠中の友人が働いていました。
『赤ちゃんの突発死』
これが大学で研究されていた内容でした。
もう少しで、原因が分かりかけていました。
そして、それによって、世界中の赤ちゃんの何パーセントかは、
助かるかもしれなかった。
否、助けられるかもしれなかった。

しかも、逃がした動物達は、何処かへ行ってしまった。
保護する事もできずに・・・。

『正しい事をしたと思った。』
彼女は言います。
果たして、本当に正しかったと思いますか?
未だに、私の中では結論は出ません。

赤ちゃんを持つ母親から見たら、間違いだったでしょう。
でも、動物愛護の側からしたら、ひょっとしたら、正しかったのかもしれません。

動物関連の会社がつぶれ、そこにいた犬達が保護された時、
ワイドショーの無知なレポーターは言いました。
『こんなに沢山の犬達を閉じ込めて、彼らは一体何をしようとしていたのでしょうか?』
答えは、輸血用の血液の確保でした。
価格は高かったけれど、人間と同様、輸血さえすれば助かる時は、
動物にだってあります。

それが、無知な人にとっては、『動物実験』なのだそうですよ?
なんて、淋しいんでしょうね。

あんどうさん、私に対しての『揚足』はなんと答えますか?

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