獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200005-272

Re 猫の病気
投稿日 2000年5月21日(日)22時16分 おとら

一週間で元に戻ってしまうということは、ただの炎症をおさえる治療でしかありません。炎症が何故起きているのかを調べ原因を根絶しない限り、同じ事の繰り返しです。お医者はその辺を診てはくれていないのですか?口内炎はとてもポピュラーで治り難い病気ですから、それだけでFeLVやFIVと決め付けるのは良くないと思います。感染症の疑いがあるなら先ず血液検査をすることです。そして運良く免疫低下によるただの口内炎と診断されればそれなりの治療をしていくまでです。
しかしながら、FIVないしFeLVと診断された場合は、発症をを抑える治療ということになると思います。残念ながら今の医学では完治は望めません。が、発症しないで天寿を全うする猫も少なくありません。より良い環境を飼い主が維持することで、寿命は左右されます。また、医者は考え方、治療法など千差万別です。いま掛かっている医者が自分と合わないと感じるのであるなら転院を勧めます。地域的な問題でそれが無理ならば根気よく獣医と付き合っていくしかありませんが、
「痛い、苦しい。」と喋れない動物のこと、人間の子供以上に気を配る必要があり大変なこととは思います。しかし、飼い主がその人の出来る限りの事をするのは当然の義務で、より多くの知識を持ち的確な判断を下さなければならない事もあります。その時、私たち飼い主は情報に翻弄されてはならないのです。猫には猫の数だけ、犬には犬の数だけ症例があると思って下さい。こうだから、これ。でない場合もあるのです。実際に診て下さっている先生だけが知る事もあります。だから、インフォームドコンセントが必要とされるのです。ここの場でより多くの人に疑問を投げかけるのも良いと思いますが、本当に話し合わなければならない相手はいま掛かっている獣医です。心配で胸が潰れそうになっている飼い主に対して納得のいく説明、治療、相談に乗るという事をしてくれない相手ではどうしようもありませんが、そうでない限り先ず頼りにして欲しい相手は何度も言うようですが、目の前の先生です。どうか大事な家族を、医者と飼い主二人三脚で助けていってあげて下さい。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。