獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200006-266

マルチレス
投稿日 2000年6月17日(土)12時04分 プロキオン

6月16日の mikamikaさんへ
ハムスターは例えジャンガリアンといえども別々に1頭飼育
するべきだと思います。
ケンカによる外傷も本来でしたら、弱い個体が逃げることに
よってそれほどの致命傷には至らないものですが、逃げ場の
ないところでは、死ぬまで攻撃されることもあります。

現在、傷を負った方の個体が元気が無く動かないということ
であれば、重症であることが予想されます。
動物病院へかたっぱしから電話して診療して下さる先生を捜
すことが最優先ではないでしょうか。

6月16日の 佐々木夕香さんへ
「ケンネルコフ」というのは、病名ではありません。症状の
呼び名だと理解して下さい。
ケンネル(犬舎)のおけるコフ(咳)、犬の集合している場
所における発咳の意味ですね。
塵・埃・ガス・飛沫等の汚れた空気、ウイルスや細菌等が原
因となって発症しますが、これが進行してなかなか治癒しな
いしつこい咳のことを多くの場合そう呼んでいます。特定の
病原体によって引き起こされる1つの疾病ではありません。
総称としての呼び名なのです。

混合ワクチンに入っている成分は呼吸器病についてなら、ア
デノウイルス2型とパラインフルエンザの2つになります。
従って、ウイルスが異なっていたり、細菌が増殖して発症し
ているタイプのケンネルコフにはどうしても効果が落ちてし
まいがちです。
そして、もう1点。鼻腔や咽喉頭の粘膜における免疫はイム
ノグロブリンの中でもIg−AやIg−Mと呼ばれる分画が
担っていますが、ワクチン免疫はこれらの分画ではなくIg
−gという分画に作用して免疫抗体価を上昇させるようにな
っています。 これは、結果として感染を防ぐのではなく、
症状を軽くさせるというききかたになります。

それにしても、公園のような解放された空間で全ての犬が罹
患するというのは、少し異常ですね。
犬同士の付き合い方もありますが、他の要因も検討の余地が
あるかもしれません。

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