獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200006-379

マルチレス
投稿日 2000年6月26日(月)11時56分 プロキオン

6月25日の いなだゆかりさんへ
犬の血液型は分類のシステムとして10くらいあり、血液型そのも
のは20数種に及びます。1ー1、1ー2、3、5、6、D1、D
2やJ1〜5等です。ちょっと、複雑ですので人間とは比較しない
方が良いかもしれません。
主に重要とされるのは1システムとDシステムです。1(ー)型は
1ー1や1ー2型に血液を供給できます。D1D2型はD1型やD
2型から血液を貰うことができます。でも、実際には同じ型同士で
の輸血が望ましいことに変わりはありません。

猫の血液型は1つのシステムで成立しており、A型、B型、ABに
分けられています。AB型はA型・B型の両方から輸血して貰えま
す。こちらは人間と似ていますね。
日本の猫は圧倒的にA型が多く、B型の雌がA型の雄と交尾してA
型の赤ちゃん猫ができたときにこの赤ちゃん猫に新生児溶血性疾患
が発症する恐れがあります。

ウサギについては血液型を研究医している人がいるか否かも知りま
せんので、お答えしようがありません。

6月25日の あずきさんへ
捕獲はやはり箱罠が良いと思いますが、ぜひともネットへ入れて病
院へつれて行くようにして下さい。

ケージから出す際に、猫も人間も非常に緊張を強いられ、危険が伴
います。動物愛護団体のなかには、ケージのまま連れて行きなさい
とわざわざ言っているところもありますが、これは困ります。
病院の中には機器や器材やらで、これを壊しても壊されても困りま
す。なにより私の病院ではガラス戸に飛び込まれたことがあります。

万一逃げ出した場合も 野良猫である以上、獣医師に易々捕獲され
たりはしないでしょう。餌をあげている人間の方が捕獲の可能性が
高いはずです。
まず、人間も猫も余計な怪我をしないで済むようにしましょうよ!

真菌については、情況がわからいのでパスさせて下さい。

6月25日の うっきいさんへ
スポンジ状の耳栓はいかにもフェレットが好みそうな異物ですね。
フェレットの消化管の通過はかなり早いので、すでに胃の中に留ま
っているとは限りません。
消化管を傷つける可能性は低そうなので、出てくるのを待つか、取
り出すかだと思います。
費用は病院によって異なるはずですので、お答えしようがありませ
ん。

6月25日の ダイアナさんへ
眼球自身が小さいのであれば、あまり正常な視力を期待されない方
が良いかもしれませんよ。
そうは言っても、書き込みを拝見する限りなんとかしてあげたいで
すよね。
角膜を皮膚様の組織が被っているのであれば、これは切除可能だと
考えます。ただし、また角膜を被うように伸張してくる可能性が多
分にあります。私が研修を受けた病院では猫でこのような手術をし
たことがありますが、常に再発しました。局所的に免疫系の抑制が
必要なのかもしれませんが、今の私ではその判断はつきかねます。

今の日本には専門医制度がありませんので、眼科医を標榜するのに
は問題があると考えます。
したがって、眼科を得意とされる獣医師をこまめに捜しあるくしか
ありません。でも実際には眼科で有名な先生はおりますので、主治
医の先生からお名前をお聞きするのが早いと思います。失礼にあた
らないようにお聞きしてみてはいかがでしょう。

6月25日の ちゃこさんへ
下半身をよじるように歩くというのが、どうも想像できません。状
態としては分かるのですが、元気で回し車もまわすというのと繋が
らないのです。
私にはどう判断してよいのか分かりません。

6月25日の BALLYの姉さんへ
セントバーナードですか、英雄の名前を貰いましたね。彼は射殺さ
れたのではなく、穏やかな老後を送ったというのが本当のところら
しいですね。
さて、本題ですが、鍼灸をされる獣医師は最近マスコミに登場する
ことが多いようですので、他県まで出かける意志があれば捜すのは
難しくないと思います。ただ、人手はかかるでしょうね。
書き込みを拝見された方からのメール情報が早く入ると良いのです
が。

6月26日の ecoさんへ
お腹の腫瘍のようですが、こちらの正体と位置関係がわからないと、
摘出が難しいか否か判断できません。
今言えるのは18歳という年齢はやはり無視できない要因というこ
とだけです。
セカンドオピニオンというのであれば、診察可能な先生にお願いし
た方が良いでしょう。


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