獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200009-249

心臓弁膜症について
投稿日 2000年9月21日(木)20時06分 うにた

結論から言えば、現在のところ、犬で心臓の人工弁をつける手術はありません。
そして、厳しいようですが、この病気は決して治ることもありません。
治療は、いかにこの病気の進行を遅らせてあげられるかが唯一の方法となります。
してあげられることは、投薬や食事療法食給与などの対処療法ということになります。
現在心臓病に対して、薬を処方されていたり、食事管理を行なっていたりしていますか?
薬は、多種多様なタイプがあり、場合によっては複数の種類を服用するケースも少なくありません。
その量も臨床症状に応じて増減することになるでしょうが、このお薬はずっと飲ませつづけなければいけないものです。
注意してください。良くなったからと言ってやめてしまったりしないでください。
お薬のおかげで症状が納まっているのですから...。
処方は先生にお任せするとして、お家でしてあげられることは、
先生にきちんと現在のわんちゃんの状態をお話できるような(元気食欲、咳の様子、おしっこの量etc...。)
日ごろの詳しい経過の観察(薬の量や種類を決める大切な情報になります)と、
確実な投薬、そして塩分制限の食事管理などです。
極端な暑さ寒さの環境もよくありませんね。
せめて上記のようなことだけは最低限しっかりしてあげてください。
そして、なんといっても太りすぎは心臓に負担をかけます。
肥満は心臓病の進行を進ませることは必須と思ってください。
少しでも適正体重に近づけてあげるのは飼い主の義務でもあるのではないでしょうか?
また、臨床症状が悪化したと感じたらすぐかかりつけの獣医さんのところにつれていきましょう。
酸素吸入はもちろん、注射のお薬で対応するなどの治療をしてもらうことが必要です。
様子を見過ぎず緊急時は躊躇せず病院に連れて行きましょう。いつでも心臓に爆弾を抱えていると思っていてください。
わんちゃんはまだ10歳ですから、小型犬の寿命から言えば、まだまだ生きられる年齢です。。
気を抜けない毎日になるとは思いますが、一緒にがんばってあげましょう。

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