獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200010-205

ビッキー様
投稿日 2000年10月18日(水)11時44分 やまもと

ビッキー様・リンママ様
御返答ありがとうございます。

解剖について
1.自分があの時こうしておけば・・という後悔を残さない為。
2.もし、本当に死因が誰に聞いてもわからないのであれば、その解剖を
 することで、新たな発見があり、今後他の動物の死が防げたり、また
 同じく悲しい思いをする人が減るかもしれない可能があるのでは?
3.獣医師の方も、死因を調べる事で、何が起ったのかを認識でき、今後の
 治療の役にたつのでは?
4.もしかしたら、調べても何もわからないかもしれない
他にもあるかもしれませんが、解剖をすることで今後の動物医療について
いろんな可能が出てくるのかもしれないと思っています。
ただ、これは、ビッキー様が御自分で御決めになる事だと思うので、
私は、意見としてこういうのもあると言う事しかできません。
ビッキー様のかかられた病院の獣医師さんは、自分の責任を免れるような
人ではないと私もビッキーさんの文章を読んで感じました。
動物の命を救うことに100%の立場をとられている獣医師さんであればあるほど、
今後の獣医療にこの経験から取り組んでいただける人なのかもしれない。
ということを受け取りました。
人間とは違って、動物の病気については、いまだにわからないことがある。と
今通っている病院の先生はおっしゃいます。
確かにわからないことが多いのかもしれません。
そういう状況の中で、獣医師の先生方は、治療に取り組んでいることを
感じ、私は獣医療の進歩を望んでいます。
一匹でも多くの動物の命が同じ地球にいる一つの命として人間と共に
生きる事を望んでいます。

インフォームドコンセントについて
私は、動物の病気について、専門的なことは知りません。
でも、知らないから獣医師の先生にわかるまで食い下がって聞く、という
ことができます。特に、注射をうってもらう時には、後遺症や最悪の場合、
どんなことが起るかまで伺っています。それを含めて検討した上で
治療をしてもらうことをしています。
確かに時間がかかるというのはあるかもしれません。
一刻も争う状況の時は、別ですが、予防注射や抗生物質の注射をする前には
必ず、聞きます。私の場合、ネコを惨い死に方で亡くしたこともあり、
先生がそれをわかっていていろいろ話して下さっています。
獣医師の先生方も、確かに飼い主のレベルに噛み砕いての説明が難しいことも
あるかもしれませんが、逆に聞いてもわからないという飼い主がいたら、
動物の命を引き受けているのだったら、わからなくてもいいから、聞いてください。
と、叱ってでも言って頂きたいなと私は思っています。
それによって、無責任な飼い主が1人でも減ったら、むやみに捨てたりする
人が減って行くのではないかと思っています。

飼い主として
私は未だに、自分の目の前で死んでいった様子が消えていません。
あの思いを二度としない為に、手を打っています。
何かいつもと様子がおかしいとか、トイレチェックなど、異変に自分が
見過ごさないように注意はしています。ただ、それが万全とは言えませんが、
ネコの命を引き受けた以上、私ができる最善の事して、いっしょに暮らしています。

避妊去勢手術について
ネコや犬の避妊去勢手術は、動物本来の姿で生きるのには必要のないこと
だと私は思います。ただ、現状として、人間中心の社会で犬やネコが生きるには
手術をしなければいけないのかもしれません。これは、人間のエゴなんだなって思っています。
自然発生的に増えているのではなく人が売り買いするために増やしている動物もいて、
一方で、人間が捨てたことで野良となって、増えていく。
人間が自分で起こした事なのに、殺す事でなんとかしようとしているように
私には写っています。でも、私もそれを起こしている人間の一人だと思うと
誰かが悪いとかではなく、自分もその一人なんだ。というところから、
動物と人間が命として共に暮らせる環境を創ることをしていきます。

今回の突然の死とは関係ないことも含めて書きましたが、
私が自分で考えている事です。

わんちゃんの御冥福をお祈り致します。
そして、会話をありがとうございました。

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