獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200010-230

まるちれす
投稿日 2000年10月20日(金)02時02分 TEL

Re高脂血漿
 えむさんへ。高脂血漿は様々な原因でおこります(病気の1症候として出る場合がある)。それによって治療方法や予後が異なりますので獣医さに相談されたほうがいいと思いますよ。

Re仔猫の便秘
 sataさんへ。ちょっと発育が良くないみたいですね。仔猫はミルクを飲んでいるうちは便はわりあい軟らかいものですが、水様性であるなら異常と考えたほうがいいでしょう。「ミルクは飲まなくなるまで与えている」そうですが、それは猫用粉ミルクですか?(一応、念のため)ミルクの缶に体重と週齢に合わせた給餌量が記載してあると思いますが、その量は満たしていますか?仔猫はミルクの温度が低すぎると飲まなくなりますが、給餌中にときどき温めなおしながら行っていますか?「お腹が張ってる様」ということですが、仔猫はけっこうお腹が張っているものだし、ミルクを飲んだ後は、けっこうぱんぱんになったりすると思います。しかしお腹が張ってくる病気もあり、その見分けは文章から読み取るのは難しいので、一度獣医さんの診察を受けられる事をお勧めします。

Re犬の生理の違い
 ところてんさんへ。まず、霊長類の月経は子宮内膜の剥離、脱落という現象です。犬の場合は、発情前期から発情期にかけて出血が見られます。これは血液中の性ホルモン(エストロジェン)の増加に反応して子宮内膜の血管が著しく増殖し、血液の滲出(にじみ出す)がおこるという現象です(子宮内膜の脱落は起こらない)。犬ごとに出血の量が異なるのは、血中ホルモンや、子宮内膜の増殖程度に個体差があるためだと思います。

Reジステンパーの仔犬の寿命
 もんさんへ。その生後60日の仔犬が本当にジステンパーに感染しているならば感染から1週間ほどで発症すると思います。症状は呼吸器感染症状(咳、目やに、鼻汁等)、消化器症状(下痢 嘔吐)、発熱、神経症状(ケイレン)等です。致死率は仔犬ではかなり高いです。ワクチンはあまり早い時期に摂取しても母子免疫が仔犬の体内に残っているため、有効性がありません。普通、50~60日齢に1回目の摂取を行います。
 餓死させるとはひどい話ですね。日本では動物愛護に関する法規制が本当に立ち遅れていると思います。このような動物の商品(物)としか見ないような扱いは本来、法的に規制すべきですね。

Reオカメインコのくちばし
 ほっぺさんへ。鳥の嘴が変形してくる原因でよく見られるのは、疥癬症、栄養の不均衡(えさに問題がある場合、鳥自体の栄養の吸収に問題がある場合)などが考えられると思います。一度鳥の診察の経験のある獣医さんの診察を受けて見られては?


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