獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200012-79

Re:*****
投稿日 2000年12月9日(土)10時24分 EVANS

Re:犬の椎間板ヘルニアについて  はるかさんへ
さぞ、ご心配の事と思います。ワンちゃんの回復を心よりお祈り申し上げます。
ワンちゃんやネコちゃんに対する治療に関しては、その飼育環境、飼主さんの
考え方や治療に対する姿勢、全体像としてのワンちゃん自身の健康状態、
原因疾患自体の予後判定、二次疾患の有無・状態、各種治療による反応と
その予後判定など、さまざまな状況を配慮した上で、選択されるべきものだと
考えます。担当の獣医師からの充分な説明を受け、同意した上で、行われて
いる治療なのであれば、今の状況がベストなのではないでしょうか。ただ、
「他に何か更なる手段が…?」というご質問なのであれば、神経学に精通した
(専門医?)による神経学的検査、MRI検査などによる疾患部位と、病変部位
の状態の把握、そういった確定的な検査の延長線上にあるであろう、外科的
処置といった手段があるかと思います。変形性脊椎症・椎間板ヘルニアと総称
される疾患に対して、ご家庭でワンちゃんにしてあげられる事については、絶対
的に確実な投薬と、やはり絶対的に安静かつ穏やかな生活環境の確保という
事に尽きるかと思います。

Re:超大型犬の介助法を教えてください  きんたくんへ
動物病院を窓口として、お申込み・お取寄せ頂く事になるかとは思いますが、
「津川洋行」という会社の製品で「犬用歩行補助パンツ」という介護用品があり
ます。歩行困難を起こしたワンちゃんの後躯を吊りバンドが付属したパンツで
支えてあげる為の製品ですが、経験的には、この製品と一般的な胴輪(ハーネ
ス)との組み合わせで、かなり介護は楽になると思います。ただ、超大型となると
サイズ的な問題が少し心配です。おおよその動物病院には、カタログ等があると
思います。カタログには寸法表が明記されていますから、やはり一度、お問い合
わせになっておかれるのが、よいかと思います。

Re:教えてください  kiyoskさんへ
急性膵炎に関しては、急性膵炎自体が軽症型から、致死率の高い劇症型まで、
さまざまな病態を示すものであり、、その予後も一概に、こういうものであると、
お話しするのが、難しい疾患の一つかもしれません。ただ文面だけでお答えさせ
ていただくのであれば、急性膵炎としては、「比較的軽度〜中等度の突発的な
急性症状が発現し、加療により、比較的短期間で回復傾向が認められた症例。」
という事になり、予後としては、「長期間に及ぶ低脂肪処方食の給与と、必要に
応じて消化酵素剤などの投薬。」といった表現になるのではないかと思います。
具体的に「長期間とは?」と聞かれると、お答えしにくいのですが、少なくとも「三
週間」という単位は、急性膵炎からの回復経過を観察し、その予後を評価するには、
あまりにも短すぎると思います。いま一度、担当の獣医師からの説明を希望される
のがよろしいかと考えます。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。