獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200101-82

マルチレス
投稿日 2001年1月11日(木)12時07分 プロキオン

1月10日の スヌーピーさんへ
7歳4ケ月での死亡というのは、やはり いささか早すぎるというのが感想で
す。しかしながら、本当の死因というのは主治医でないと分かり得ないのでは
ないかと考えます。むしろ、主治医さえも分かっていないかもしれません。
本当の死因が知りたいといのであれば、直ちに病理解剖を実施しなくてはなり
ませんが、大抵の場合これは実施されていません。
医療過誤が問題になる場合は、やはり第三者の公平な検査が存在しないかぎり
水掛け論に終止することになります。

手術が乳腺腫瘍であるのなら、口からの出血が肺由来であろうと、消化器由来
であろうと、直接的な因果関係は推測しにくいのではないかと思います。

肺炎で死亡という説明であるのなら、肺炎の治療のためにどのような処置がと
られていたか、その処置が一般の開業獣医師と比較して問題のあるものであっ
たかということになります。
しかし、獣医師の診療技術水準が低いというのも残念ながら争点にはなりませ
ん。トップがいればかならずビリも存在するわけですし、その獣医師を主治医
として選択したのは他ならぬ飼い主自身だからです。
手術も肺炎の治療も全て患者を治すために行われています。治療過程において
誤りがあったとすれば、それは訴える側が証明しなくてはなりません。スヌー
ピーさんのかきこみでは、どの時点で何を間違えたとは判断できません。

手術からだと12日、口から出血してからだと8日の経過が合った訳ですから
獣医師だけでなく、飼い主にも他の選択肢をとる時間はあったようにとれます
直接的に獣医師が問われなくてはならないのは、「説明の不足」のように思い
ますが、これとても 主治医が状況把握できていなければ、無い袖は振れぬと
いうことになります。

1月10日の モモちゃんの母さんへ
去勢手術後のエリザベスカラーの使用期間ですが、私の場合 猫には使用した
ことがありません。
犬ではよく糸を切ってくれるので、1晩だけ使用しています。小さい傷口であ
ることと、できる限り細い縫合糸を使うことによって異物感が軽減されます。
したがって、患者本人がどの程度神経質であるか、どういう処置がとられてい
うるかがポイントであり、ケースバイケースと言えます。
でも、長期間のカラーが必要な例はまれなのではないかと思いますよ。

1月10日の ごはんさんへ
推測のとうり、不安と警戒心から鳴いていると思います。

1月11日の とくさんへ
私もGOさんと、まったく同意見です。
助けたからには、やはり最後までつき合う覚悟は必要だと思います。希少種の
鳥であるのなら、世間も注目して手を貸してくれるかも知れませんが、ドバト
には冷たいのも事実です。でも、同じ命です。
ここで誰か他の人へ託して終わりというのであれば、冷たい世間と五十歩百歩
ではないでしょうか? 動物園も鳥好きの獣医師も同様の例で困っているのが
実情です。引き受けてがいれば良いのですが、引受手がいない場合も考慮して
のレスキューであって欲しいと思います。

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