獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200104-328

ROMってようと思いましたが
投稿日 2001年4月26日(木)03時12分 SHOW

*ペット禁止住宅
うちの親は以前住んでいた家を借家として貸しています。
基本的にはペット禁止での契約でした。
一番の問題は、そもそも恒久的な家が日本では(風土的にも)建てられないって事にあるんです。
ヨーロッパのような半恒久的な石造りの住宅なんてものは日本では無理ですよね?(多分)
貸すにしても本人が住むにしても建物は痛んでくるんです。
動物を飼えば建物の痛みは進みます。
はじめから「ペット可」仕様の住宅であればそんなに問題は無いのかも知れませんが、普通の住宅では例え住んでいる人が気を付けていても難しい問題だと思うのです。
更に、現在住んでいる人が建物の寿命と同じ年月住んでくれるとは限りません。
前の住人(例えば、内緒で動物を飼っていた人)には些細な事であっても次にその住宅に住む人にとっては重大問題になることも有り得るのです。(例えるなら、後で住むようになった人が動物にアレルギーがあったりした場合)
借家・社宅等の集合住宅においては慈善事業では無いのですから、はじめからペット可の仕様でなければ基本的には動物を飼うのは難しいのです。
はじめに親が貸家を持っていると書きましたが、都合3軒(はっ、なんかうちって金持ちに思われるかも?貧乏です!自爆)あって、2軒はペット不可での契約でしたが黙って飼ってます。
我が家自体がそもそも動物が好きで、犬の繁殖&ショーチャレンジ(下に書く理由で最近はショーにも出れませんが)をしているので、賃借人が黙って動物を飼っていても黙認してます。
まぁ、家自体が老朽化が進んでいて賃借人も「死ぬまで置いてくれ」って人なんで後の事を考えなくて済むから良いのですが。
残りの1軒は、犬仲間が前に住んでいた貸し家を近隣の嫌がらせで出ざるを得ない状況になって貸したので、はじめから犬・猫可でしたが。
まぁ、はじめから可の住宅だとあまり気を使わないのか、たまに行くとリビングに砂埃が舞ってます(苦笑)。

*不幸な遺伝性疾患を持った犬たち
うちには遺伝性疾患の犬が居ます。
そもそもショーチャレンジ&台雌(繁殖用)としてそれなりに有名なブリーダーから買った犬です。
厳密に言ってしまえば、はじめに買った犬を症状が出た時点でとことん検査してもらわなかった自分のミスもあるのですが、その当時は信頼していた地元の獣医師にも問題無いと言われ繁殖してしまいました。
言っても詮無い事ですが、例えその当時とことん検査してもらっても同じ事態になっていたかも知れません。
何故なら、うちの犬たちの遺伝性疾患は国内での学会発表が本犬たちが1号だったんですから。
そして、遺伝性疾患の犬たちを持った者として発言させて頂ければ、苦しんでいます。
遺伝性疾患の内容にも依るでしょうが、どんな病気であっても苦しい事は一緒です。
例え生命に関わらなくてもです。
我が家の遺伝性疾患の犬たちは軽症例では生命に関わりませんが、この仔たちは一生我が家の犬です。
勿論繁殖ラインからは外れています。
そして、重症例の犬は去年亡くなりました。
どうしてもっと早くに詳しく検査しなかったんだろう?
どうして、同じ血統の犬たちで先に発症した犬を持った人達は何も言ってくれなかったんだろう?
どうして……
どうしてこの仔たちは他の人たちに後ろ指刺されなければならないんだろう?
既に我が家の遺伝性疾患の犬での繁殖はストップしていても苦しい思いは一緒です。
例えこの仔たち全てが天寿を全うしたとしても、自分は苦しいと思います。
そして、自分が繁殖した遺伝性疾患ではなく、他人が繁殖した遺伝性疾患の動物を飼われた方はもっと苦しんでいると思います。
開き直って「しょうがないよ」と明るく見えても、本人が本当にその動物に愛情を注いでいる人なら、なおさら心の中では苦しんでいる筈です。
端から見ただけで(診ただけで?)「これも想像するしかないと思います。そこで、私が想像するに...別に苦しんでいないように思います。」と言う表現はどうしても許しがたいものがあります。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。