獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200104-394

今回の「討論」のこと
投稿日 2001年4月27日(金)23時28分 森の猫

Tさんの最後のご投稿に対しては、いいたいこともあるのですが、エンドレスに
なりそうなので、ここではあえて、何もいわないことにします。

私としては、今度の「討論」はとても楽しく、興味深かったです。
その中でも特に、「掲示板でのやりとりは、本当に文章だけで、すべてが判断されて
しまうのだな」と、実感できたことが、面白かった。
私は、Tさんという方が、どのような顔で声で、年齢で、どのような獣医師さんなの
か、知りません。実際にどのように動物に接しているのかもわからない。
今回の話し合いに参加したみなさんの多くが、同じだったと思います。
すると本当に、書かれた言葉だけで、Tさんとやりとりすることになるのですね。

これがもし、Tさんを現実に知っている人、たとえばT病院にお世話になっている
人たちやTさんのご友人ご家族なら、Tさんの書き込みが少々くどくても、言葉
たらずでも、「本当にいいたいこと」をくみ取れたかも知れない。
少々、「変わっている」と思える書き込みでも、「でもあの人はいい人なんだから」
と、なんとか好意的に、内容を理解しようと思えたかも知れない。
でも、私たちはTさんのことをここでしか知り得ないから、本当に書き込まれた
言葉「だけ」で、あの方のことを判断するしかなかったわけですよね。
残念ながら、Tさんは、こういう場での話し合いに不慣れなようだったので、
あの方には、今度のことはかなり不利だったろうと思っています。

インターネットの世界って、人と人とのつながりがすぐに生まれて、それが
楽しいことのように思っていましたが、「書き込まれた言葉」だけで相手を
判断しなければいけない世界というのは、なかなかシビアなものだなあと
ちょっと怖くなったりもしました。

でも一方で、話し合いに参加されていた方々の、動物への熱い思いのこもった
でも冷静な書き込みを拝見するにつけ、そのそれぞれに共感し、なにかほっとした
気持ちになることもできて、うれしかったです。

飼い主には、ペットたちをきちんとしつける義務があると思います。
終生、愛し抜く義務があると思うし、病気にさせないように気をつけてあげて、
罹患したら治療を受けられるようにしてあげなくてはならないし、
いつも動物に関する新しい知識をえることができるように、勉強しなくては
ならないと思います。

#…なんてことをここに書くのは、自分を律するためでもあります(^^;)。
偉そうにいろいろ書いたわりには、私はこの一月に猫を病死させた馬鹿な飼い主
ですから。本人はいろいろ勉強して、猫のことを考えていたつもりでしたが、
でも全然それが、役に立たなかったということは努力が足りなかったわけで。
いまだに、自分を責める毎日です。
きっと、飼い主に優しいT先生なら、私のせいじゃないと慰めてくれそうですが、
私は一生、猫を死なせたことを後悔し続けていたいと思っています。
それが、飼い主としての誠実な生き方だと思うからです。

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