獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200107-21

マルチレス
投稿日 2001年7月4日(水)11時57分 プロキオン

7月3日の りつこさんへ
雄猫のスプレーについてですが、去勢で効果がある場合とない場合があります。
これは猫が母親の胎内にいる時にすでに雄性ホルモンの影響を脳が受けている
ためです。
スプレー防止が去勢の目的であるのなら、効果は保証の限りではありません。
しかし、去勢は雄猫にとってはやはり実施しておいた方が良いと思いますので
私としてはお勧めしますよ。100%の改善は望めないにしても 今の現状よ
りは少なくなるのではないでしょうか。

7月3日の Oさんへ
白血球の中の好酸球は、俗に寄生虫疾患のときに増加すると言われていますが、
これは免疫反応の場に呼び寄せられているためと教わりました。
唇の疾患が「好酸球性肉芽腫」と確定診断されているのであれば、これは直接
的に好酸球が免疫反応の一環として集族していると考えて良いと思います。
寄生虫の場合は、寄生虫が分泌する物質に反応していると思われます。
「好酸球」という白血球の動態が気にかかったのかもしれませんが、それぞれ
異なる処置が施される必要がありますので、とりあえずは別々の疾病と考えて
おいて良いと思います。

7月3日の ごまさんへ
ハムスターが泣くと記載されていましたが、「泣く」は涙を流しての意味でし
ょうか、それとも 「鳴く」の方なのでしょうか?
前者であれば、ハムスターはあまり涙をださない動物なので、疾病の疑いがあ
ります。後者であれば、発情していたり、何か不安を感じていたりと色々な原
因が考えられます。とにかく落ち着かない状態だと思って下さい。
診察料金については、病院によって異なりますので、私にも分かりません。

7月4日の たなかさんへ
ガチョウの足底のイボというのが、化膿巣であれば「趾瘤症」ということにな
りますが、嘴にもあるというのが気にかかります。どちらも同じものなのでし
ょうか? それとも異なるものがたまたま足と嘴に出ているのでしょうか?
目の周囲や口腔粘膜にも同様のものが存在するようであれば、別の疾病も考え
られます。
患者を実際に目にしたうえで、鑑別診断ができる方を捜すしかないように思い
ます。



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