獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200107-49

たくろうさんへ
投稿日 2001年7月6日(金)06時59分 sutemaru

たくろうさんにとっては大きな悩みで済むかもしれませんが、お宅のワン君にとっては命に関わる問題ですよね。
命を取るか否かでしたら、徹底的に噛み付かない状態で散歩をする努力をされましたか?
例えば、そばに人が来たら「この犬は噛むから近づかないでください」と言えばわざわざ噛まれるのに近づく人はいないでしょう。
例えば、散歩の時は口輪をして出かければ、近づく人間もいないでしょうし、万が一近づいても噛む危険は防げるでしょう。
例えば入り口に「噛む犬がいますから近づかないで下さい」とか「構わないで下さい危ないです」とか書いておけば誰も構わないでしょう。
飼い主に噛むようになった事は、御自分でも書かれているようにたくろうさんが居なくなって不安になったからかもしれません。
大体、餌を食べている時や、餌と言うものをいじる時は、お互いが信頼関係があったとしても犬にとっては大事なものを取り上げられると言う気持ちになっても自然の事でおかしいことではありません。餌をいじられても全く平気な子も当然います。でもその子が駄目ならばそう理解してあげれば別に大きな問題ではないとも思えます。
毎日接していようが(お父様)、たまに帰っていようが(たくろうさん)その子にとっての主人はたくろうさんなのでは無いかと思います。
主人以外に心を許さないのは立派な犬と誉められる事でもあるのですから、もう少し犬の気持ちを理解してあげて、犬を殺す方にでは無く、犬をかばう方に気持ちを向けられないのでしょうか?
処分に気持ちが向くような家庭にいるから、その子も気持ちが不安定になってしまうのかもしれないと全く他人の私はふと考えてしまったりします。
愛情は心が通じ合えば、口をきけなくても判るものです。その気持ちがその子には通じていないのではありませんか?
犬の性格をもっと理解してあげて、怖がっている小学生の子には人間同士なのですからもう少し会話を持ってその犬の今の不安な状態を説明してあげて、恐く無いと(勿論すぐに治る行動では無いでしょうから、万全の注意を払って、二度と噛んだりしないよう飼い主さんが充分に注意をする事だと思います)教えてあげてゆく位の努力をして欲しいと思ってしまいます。
犬は吠えたり、噛んだりするものです。
それをしないように赤ちゃんの時から躾けて行かなければ、当然躾の出来た子には育たないでしょうし、そういう育て方をした家に限って大きくなってから簡単に処分などという言葉がでてくるのだと思います。
勝手に育てられて、気持ちを理解してあげないで、簡単に処分という言葉を口にする事が、どんなに動物を愛している人間達に悲しい思いをさせてしまうか、それも考えて欲しいと思います。
確かに犬種によってはきつい子もいます。それが取り柄とされている子もいます。その子の性格を犬種にせいにしないでください。
それまでの育て方、家庭の状態が問題だと思います。
お宅のワン君が生き延びて欲しいのできつい事を書いたと思います。



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