獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200111-170

マルチレス
投稿日 2001年11月28日(水)17時07分 プロキオン

11月27日の クラリンさんへ
ヤマバトとありますが、キジバトと理解してよろしいでしょうか?
「どうしたらよいでしょうか?」と尋ねられたら、「どうにでもお好きに」と
言う回答になります。
これは、別段突き放しているわけではなく、本来が野生の鳥獣については、人
間が積極的に手を出すべきではないからです。1つの種にとっては、生存に不
都合な遺伝子を特定の個体が集積して死ぬということに意味があると考えてい
ます。事故や疾病で弱った個体が他の猛禽や狐やタヌキの胃袋におさまること
にも生態系としての意義は存在します。繁殖行動に参加して子孫を残すことだ
けが生まれて来た目的だとは思えません。死んで行くことにも、より積極的な
意味があると考えるのです。
したがって、野生鳥獣の場合は、救護という以前に「何もしない、かかわらな
い」という選択枝が存在して良いのです。傷病鳥獣を放置して見殺しにしてし
まったということで、それを苦痛に感じる必要はありません。

しかし、そうは言っても傷ついた鳥獣を前にしては立ち去りがたいものがあり
ます。ひと故の優しさとでもいうのでしょうか。
もし、救護を目的とするのであれば、鳥獣センターや野鳥の会を頼られた方が
良いと思いますよ(次回からは)。救護を名目にした野鳥飼育と同一視されな
いためやリハビリの問題がありますので。
固い話を抜きにして、クラリンさんのハト場合、書き込みを拝見する限り、翼
の固定が不十分と感じました。骨折へのピンニングの適応はちょうどハトくら
いの大きさに分かれ目があります。小さい鳥の場合、左右の翼過重が変化して
しまい、障害になることがあるからです。
また、ピンニングだけでなく翼の固定も重要です。本人が傷口を気にして突く
こともありますので、創傷の保護も必要です。1つの骨折と言えども、その治
癒に至る過程では様々な処置が検討されなくてはなりません。
すでに3年、籠の鳥として過ごしているのであれば、飛翔能力には期待できな
いかもしれません。本来であれば3年前に死んでいた生命といえます。元々の
空を飛べるようにしてあげたいという目的とは異なってしまいましたが、御自
身が納得できるまで、とことん付き合われてはいかがでしょうか?

11月27日の みちこさんへ
「獣鍼灸師」ということばはありません。それは鍼灸が医療行為とみなされて
いるためです。獣医師という看板のうえにさらに屋上屋を重ねることになるか
らです。
旧獣医師法は、対象動物の範囲や飼い主による医療行為に対して非常にあいま
いな表現になっておりました。これは、家畜の診療を念頭おいていたため畜主
による治療行為をあやふやにしておく必要があったからです。
しかし、あらたな獣医療法では獣医師以外の獣医療行為そのものを認めていま
せん。これは法学者でもある池本卯典先生がセミナーで話されていたことです。

で、ツボのマッサージですが、これは厳密な意味で判断がむずかしいです。
ペット美容室でトリマー・グルーマーがグルーミングの際にツボをマッサージ
したからといって、直ちに違法とは言えないでしょう。仕事の一環とも言える
からです。効能効果を謳った場合からが微妙になります。単に健康に良いです
よというのであれば、それほど問題にはされないと個人的には考えますが。

なお、動物と人間のツボでは「百会」のように有名なツボでも著しく位置が異
なるものがありますので、その点は注意が必要です。

11月27日の ミルキーさんへ
3ヶ月のダックスが購入当初からケンネルコフですか。この疾病であれば、治
癒には長期間を必要とします。本当にしつこくいつまでも乾いた咳が続きます。
なかなか良くならないからと言って、決して主治医の先生の腕が悪いわけでは
ありません。そういうしつこい病気なのです。
保温も大事なのですが、咽喉頭の乾燥に気を付けてあげてください。ネブライ
ザーで治療する先生もおります。

11月27日の kenさんへ
2か月齢であれば、まず最初の混合ワクチンの接種が必要です。すでに接種時
期ですので、おはやめに動物病院へいかれた方がよいでしょう。
多価ワクチンの方が望ましいのですが、お住まいの地域によって、疾病の流行
状況はことなりますので、その内容は病院でお尋ねになれば良いでしょう。

11月27日の まめさんへ
犬猫が牛乳で下痢をするのは、牛乳中の乳糖に起因しています。成長とともに
消化管における乳糖分解酵素が減少してしまうためです。
したがって、加工乳なら、その成分としての乳糖がどのように処理されている
のかが分からなければ、判断できません。
どちらにしても、湧かしざましの牛乳であれば、この下痢はおきませんので、
特段加工乳にこだわる必要はありません。


  

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