１１月３０日の　かおるさんへ
ケンネルコフで心肥大が起きるのかとの御質問ですが、私はそのような事例は
経験した事がありません。
本来、上部気道から気管支の炎症であり、拡大したとしても下降性に広がって
行く疾病といえます。
心臓の肥大をもたらすというのであれば、肺胞領域の大葉性の障害をひきおこ
さなくてはなりません。このような状況であれば、心肥大以前にかなり顕著な
肺炎が認められるのではないでしょうか？
同じ咳と言っても、心臓に起因した咳もあります。こちらの場合は先に心肥大
があって、それから肺のうっ血が起き、その結果としての咳になります。
同じように咳きと言っても、その原因と疾病の成立過程が前者と後者では異な
りますので、疾病診断としても違う疾病として取り扱います。

また、お尋ねの近親繁殖による毛色の遺伝や先天性奇形については、個々の犬
を繁殖した方に尋ねられた方がよろしいかと存じます。
獣医師の場合は犬の種類によって発生頻度の高い疾病というのは対象となりま
すが、毛色とか奇形などはその繁殖過程における系統によって差異がありすぎ
ますので、家系を把握している方に尋ねられた方が良いでしょう。
品種特性による疾病については、こちらのスタッフであるりんママさんのホー
ムページで取り扱っていたはずです。

１１月３０日の　つっちーさんへ
ハムスターにとっては生後６ヶ月と９ヶ月は、りっぱに大人の個体です。いか
にジャガリアンと言っても２５・２２グラムでは少々小さいのではないでしょ
うか？
当然、何故小さいのかというのが疑問が生じます。それなりの理由があれば、
それなりの結論もあり得ます。
死亡原因をお知りになりたいとのことですが、それこそ、特定の原因に結びつ
く事柄をこちらが教えていただかなくてはなりません。これだけ小さい個体で
あれば、どのような理由であれ、推論はなりたってしまうのではないでしょう
か？

１１月３０日の　ｍａさんへ
セキセイインコのお尻が腫れているとのことですが、腫れているのは、肛門（
総排泄孔）の前のお腹側なのでしょうか？　それとも後ろの尾羽側なのでしょ
うか？
それによっては、腹水症であったり、卵性の卵管炎・腹膜炎であったり、腹壁
の過剰伸展であったり、嚢腫状腫瘤であったりします。
当然ながら、腫れている位置だけでなく、何によって腫れているかも重要な要
素と言えます。文字情報によって判断するよりも、実際に診療を受ける手立て
を考慮した方が得策だと考えます。