獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200201-41

診察ミスについて
投稿日 2002年1月10日(木)21時15分 シッポナ

たけぽんさん、初めまして。
動物病院で看護士をしております、シッポナと申します。
10数年仕事をしていますが、今回のような経験はありません。
参考になるかどうか分かりませんが、病院側の立場として書かせていただきます。
まず、初めて来た子達には、健康チェックをさせてもらいます。
耳の先から、お尻の穴まで・・・しつこいくらいに見せてもらいます。
なのでその時に、オスかメスか判断できると思います。
犬の様にハッキリとした違いはありませんが、プロですから分かるはずです。
飼い主さんがメスだと信じ込んでいて、病院でオスだと分かった。またはその逆など、飼い主さんの勘違いは良くあります。
それを確認せずに手術までしてしまった・・・というのは問題外になります。
エコーで胎児の確認をする前に、確認するべき事ですね。
外で生活していた子は手術の前にお腹に手術の痕が無いか確認させてもらっています。
飼い主さんの了解を得て、毛を刈らせてもらうこともあります。
それでも手術の後が見つからなくて、お腹を開けて子宮・卵巣が見つからなかった場合は、猫ちゃんにとても申し訳なく思ってしまいます。
飼い主さんに手術をしてあったことを説明して、費用を頂きます。
手術はしてありましたが、結局は避妊手術と同じだけの事をしていますから、同じだけの費用を頂いています。
そこで飼い主さんから不満のお言葉があれば、その都度対処しています。
しかし、手術の前に「もしかしたら手術してあるかもしれない」と言うことを分かっていただくようにしています。
その時に費用のことも確認させて頂きます。
たけぽんさんの病院の先生がどう思うか分かりませんが、費用に関しては「避妊手術を同じだけの事をしたんだから」と言われてしまうかも知れません。
しかし、最初に確認できなかったのは獣医師のミスだと、私は思います。
私の経験上、獣医師はプライドが高く偏屈な人が多いです。もちろん、とっても理解のある先生もたくさんいらっしゃいます。
たけぽんさんが病院に「おかしいんじゃないか?」と言ったところで、相手にして貰えないかも知れません。
それどころか、かなり不愉快な思いをされるかも知れません。
それでも!!と思われるなら、頑張ってください。
看護士として、飼い主として、遠くから応援させていただきます。
長文、失礼いたしました。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。