獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200203-118

アレルギー
投稿日 2002年3月16日(土)00時47分 sutemaru

動物の身体には外から入って来たものに対して自分以外の物質を排除しようと
する働きを持っています。
それを「免疫」と言います。
免疫は健康体の時には外からの常在菌等にも感染したりしないでいられるよう
にする、ウイルスや細菌等に感染しても抵抗力を持って悪化しないようにする
、予防注射やワクチンのように一度身体に軽く感染させたものを覚えていて再
感染しても発症したりしないようにするなど我が身を守ってくれるものです。
それが特に害の無いものにまでも過剰に反応するようになるとそれをアレルギ
ーといいます。
その原因になるもの、例えば食べ物(卵、牛乳、そば等色々個々に違いますが
)、花粉、動物、かび、薬など様々なものを抗原、アレルゲンといいます。
それらが吸入、接触、経口、注射などによって身体に影響した時、身体は抗体
を産生します。
その抗体の中でIgEという抗体がアレルギーに一番関係している抗体で、これ
が色々の道筋を通って細胞から炎症を起こす物質を放出します。これがアレル
ギーを引き起こすと言う事になります。
アレルギー(・型アレルギーといいます)を起こしやすい体質、つまりアトピ
ー素因を持つ体質という事になり、アレルゲンや遺伝、食生活、環境、ストレ
スなど色々な素因が影響します。
・型アレルギー、それプラス他の原因などで色々な反応が起きます。
花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎、薬物アレルギー、食物アレルギーなどがあ
りますね。
これらは一つが原因で起きている事はかえって少なく、様々な原因が合わさっ
て起きて来る事が多いものです。
ですから、どのアレルゲンが原因かを調べ、それを遠ざける事によっても随分
効果が出るものもあります。
あらゆる抗原に対して反応を起こすという事は全く無いとは言いませんが、も
う少し細かく調べてみる事も少しは改善する方法が見つかるかもしれませんよ

アレルゲンにオートミールが含まれる子もいますので、簡単に使わないでやはり
その子が何に対してアレルギーが出るのかもう一度調べた方が良いと思いますよ。


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