獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200203-192

RE 犬の涙やけ
投稿日 2002年3月26日(火)11時22分 田口正行

あやさんはじめまして。
涙やけは流涙症によって被毛が染まってしまった状態ですから、基本的には流涙症が治まらないと治りません。
流涙症には刺激性の流涙(角膜への刺激:睫毛、角膜炎、被毛が角膜に接触、結膜炎、眼瞼周囲の皮膚炎など)と鼻涙管の異常(閉塞、狭窄)の二つの原因があります。
現在使用されているテトラサイクリン点眼は細菌性、クラミジアの結膜炎に有効なのと、この薬をつかうと涙やけの色が薄くなることから対症療法的に使われます。

場合によっては麻酔をかけて鼻涙管の検査を行なう必要もありますが、しっかりと診断を付けてもらってください。
また、動物薬の薬店での販売については飼い主さんの判断(診断?)では投薬に危険が伴う場合が多いと思いますから、僕は反対です。

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