獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200203-47

「看取るべきか、託すべきか」のsayakaさんへ
投稿日 2002年3月6日(水)01時30分 sango

「どこまで治療してあげるべきか」
という問いに、
ある有名な獣医さんが書いた本には、
「食べられなくなるまで」
と解答がありました。

我が家には14才になるオカメインコがいます。
肝臓と甲状腺を患って久しく、今ではすっかり痩せ細り両目とも失明して
見ていて痛々しいくらいです。
強制的にミルクを与え、薬をのませる毎日で私自身もわからなくなり、
「このまま自然に任せてしまった方が、この子も楽になるのじゃないか」
と思った事もありました。
でも、自分でも餌を啄み、水をちょうだいと私を呼ぶのです。
「ああ、この子は生きようとしているんだ」
と思い、一時でもバカな事を考えてしまったと反省。

また、愛犬は肥満細胞腫が出来、これまでに2回切除する手術をしました。
外科手術と放射線治療が最も効果的といわれましたが、
放射線治療による苦痛を考えると
苦しみながら長らえる事と、生きている時間を少しでも楽に過ごせる事、
どちらがいいのか考えてしまいました。

動物達のQOLを考えてあげる事も大切なのではないでしょうか。
「出来るだけの事をしてあげたい」ときっとだれしもが思う事でしょう。
うさぎさんにとって、
どうする事が一番よいのかがわかるのはsayakaさんだけです。


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