獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200205-43

あれこれ
投稿日 2002年5月5日(日)16時26分 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

セキセイインコ

 ペア飼いなのか群れ飼いなのかなどにもよりますが、初回産卵時に抱卵しないのはよくあることです。2回目に抱卵したが孵化しなかったのは無精卵だったか、有精卵も発達を中止したかでしょう。これもよくあることです。
 この場合は卵を取り上げてしまいましょう。抱卵日数は18日なので、少しゆとりをみるとしても、最後の一卵を産んでから20日経っても孵化しないのなら、あとはいくら待っても同じですから。こうすることで、無駄に抱卵することによる体力消耗を少なくできます。
 ただ、抱卵をやめさせると次を産みやすくなるので、そちらによる体力の消耗の心配も出て来ますが。
 
ダニ
 少し補足。
 ふたつ問題があります。ひとつはイヌの不快の原因として。もうひとつはバベシア症。かかりつけの獣医師に、お住まいの地域でバベシアの発症があるのかお尋ねください。あるのなら100パーセントを目指した予防をすべきですし、ないのならそこまでしなくてもよいわけですから。

 予防。
 1 除虫菊エキス配合の予防剤(泡が出るカン、またはスプレー)があります。目・鼻に入らないように気をつけつつ、顔から首、胸あたりに週に一度程度塗布すると、ある程度の効果があります。少なくとも、喰いつくまでの時間が長くなり、毛皮の上を旅しているところを見つけやすくなります。が、地域によってはマダニが頑健なのか、著効が見られない場合もあります。いずれにせよ、100パーセント予防はできませんので、不快を減らすに良く、バベシア予防にはこれだけでは不十分、ということになります。

 2 滴下型の薬剤。ノミ予防用とされていることが多いのですが、マダニにも効くとのこと。この場合、ダニは一旦イヌに喰いつきます。その後、48時間以内に死亡します。で、バベシア原虫がイヌへの感染能を持つのは、ダニがイヌに喰いついてから72時間かかるので、バベシア症は100パーセント予防できるはず、というのが某メーカーさんに伺った時の答えでした。他方、一旦喰いつかないと効かないのでイヌの不快を減ずるには無意味ということになります。

 除去。
 大きくわけて、A まずダニを殺して脱落を待つか、B 生きたダニをむしるか、があります。
 Aには予防2の薬も含まれますし、アルコールに浸してもいいですし、イソプロピルアルコール(薬局で買えます、ただし500CCですが)を綿棒でダニの尻にちょんとつけてもいいですし、殺虫剤を容器に吹いて綿棒で・・・でも、獣医師に何か殺虫剤を処方してもらっても。ただ、脱落までにはやや時間がかかりますし、いつ落ちるか決められないので、ダニの死体にぎょっとされるかも。
 Bなら、毛抜きトゲ抜きラジオペンチの類で。「カバーのついているような」は、その商品そのものをお探しなら、通販サイトを丁寧にごらんになることでしょう。が、前期の予防を行なってもなお取りつくぐらいの数なら、普通のトゲ抜きでも問題ありませんし、化粧品売り場には取っ手付きの毛抜きの類、あれこれありますね。眉を整えるためのものとか。

イシガメ
 カメが健康で幸せなら別に構わないと考えます。「呼べば来る亀」なんて例もありますし。踏み殺さないこと、カメが挟まりそうな箇所がないか点検すること、ぐらいに気をつけられればよいのではないでしょうか。

ゆかさん
 柴雑オスなら、ごく普通の態度だと思います。
 「こうすればこうなる」式のしつけかたはない、と思われます。変え得るとしたら飼い主(散歩にいく全員)とイヌとの関係です。「誰とケンカするかは儂が決める、おめえは黙ってろ」とヒトがイヌ語で言い、そのメッセージをイヌが尊重すれば、イヌは緊張しつつも我慢します。
 が、そのメッセージが、イヌが自然と感じるより頻繁に出されると、イヌが飼い主(たち)の権威を認めていても従えなくなります。そんなの不自然だ、って。で、柴雑などのあまりいじくられていない犬種にとっては、特定の仲良し以外の全部に敵対するのが自然なうえ、自分で判断するのが得意なので、なかなか難しいのです。
 また、「誰とケンカするかは儂が決める、おめえは黙ってろ」というメッセージを出すのも容易ではありません。リードを短くして張り詰めるのは逆に、「戦闘準備!」という合図になってしまいます。飼い主が意識しない緊張も同じ合図になることがあります。
 で、仮にあれこれ工夫した結果、多少の改善が見られても、それまでには何年もかかるので、訓練の成果なのか、単に年とって落ち着いただけなのかよくわからんということに・・・。
 ヒトには攻撃的でないのなら、あまり無理して矯正を試みなくてもよいものと思います。2歳というと、雄としての一人前の自信が出て来るころで、そのぶん扱いが大変にもなりますが、他方、落ち着きも出て来ますから、訓練しやすいころでもあります。
 やるとしたら、
 まず、オスワリ、アトヘツケをしっかり教える。
 リードを短く持ちっぱなしにしない。アトヘツケを命じて、従わないのなら、ガツンと引いて緩める。
 やり過ごす時はオスワリさせる(フセまでは要求しない)。
 などといったことになります。イヌは興奮しだすと、その自分の興奮が理由になってさらに興奮するものですから、他犬と出会う場面の最初のほうで飼い主の存在を意識させて冷静さを持たせるようにします。可能な限り飼い主が先に他の犬を見つけてください。

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