獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200206-216

マルチレス
投稿日 2002年6月28日(金)15時32分 プロキオン

6月26日の 学生さんへ
獣医師になりたいとのことですが、文面を拝見して、獣医師の仕事を誤解して
いるように感じました。
この質問はひじょうに多いので、すでに何度も書いてきておりますが、犬や猫
の診療に携わる獣医師というのは、ごく一部の人間にすぎません。圧倒的に多
くの獣医師は、畜産・公衆衛生・製薬会社等の分野に就職するのであって、こ
れら場合、「猫アレルギー」というのは問題になりません。
「獣医師」にこだわるのであれば、最初から何も悩む必要はないと言えますし、
「診療」にこだわっているのであれば、大家畜の診療に進めば良いでしょう。
「犬」にこだわっているのでれば、獣医師にこだわる必要もありません。
学生さんが本当にやりたいことはなんなのですか、それが答えのはずですよ。

獣医師広報版の「よくある相談」は御覧になりましたか?


6月26日の むさしさんへ
猫の糖尿病とのことですが、血糖値と経過が不明ですので、立ち入った判断は
控えさせていただきますが、猫の場合、血糖値のコントロールが犬よりも困難
であり、いきなり低血糖が招来することがあります。
これは大変危険なことなので、原則としては動物病院で血糖値を測定しながら
インスリンの単位数をさぐっていかれた方が良いと考えます。
また、年齢が高齢なので、インスリンの使用の是非も検討される必要もありま
す。全てを勘案されての主治医の先生のお勧めであれば、診察していない第三
者が意見を述べるべきで事項ではありません。飼い主であるむさしさんが、そ
れで納得されるかどうかの問題といえます。

6月26日の クミさんへ
ウサギにいては、血尿症はしばしば耳にします。また、同時に血尿ではなく、
生理的な色素尿である場合も多く見聞きします。
血尿症の場合ですと、ウサギはもともとアルカリに傾いた尿を排泄することが
多く、これがコントロールしにくい原因となっているようです。犬でも猫でも
治療の一環として療法食による尿の酸性化を図りますが、ウサギではこれが困
難な状況にあります。
ただし、ウサギを診療される先生方には独自に工夫されている方もおられるよ
うですよ。


6月27日の 安斉さんへ
犬のカイセンとのことですが、私見になりますが、私は犬の方が猫よりも取り
組みやすいと感じています。
局所適用でも、全身投与でも、薬浴でも反応が良いようです。
治らない病気ではないので、キチンと治療を受けさえすれば、心配する必要は
ないように思います。
もし、治療効果がかんばしくない場合は、免疫系に問題があることが考えられ
ないではないので、そちらも検討する必要があります。


6月28日の wacさんへ
目に白く丸いものという表現が、白内障と結びつきません。角膜表面に白く丸
い膨隆があるというように受け取れました。
私も一度、このようなハムスターを見た事があります。正面から見ると、本当
に水晶体と一致して白く見えたので白内障かと思いましたが、横からみると角
膜表面に白い変色部が存在したということでした。
原因も正体も分かりませんでしたが、結果としては治りました(無くなりまし
た)。
状態をキチンと把握するためには受診された方が良いでしょう。


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