獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200208-181

マルチレス
投稿日 2002年8月24日(土)13時35分 プロキオン

8月22日の どんさんへ
爪が無いと言うのは、「ツマキズ」のことではないのですか?こちらであれば
何も心配されることはありません。購入に際しては傷物ということで値段が安
くなります。
カイセンであれば、爪が無くなるほどの重症であれば、他の部位にはもっとひ
どい痕跡があるはずです。

8月22日の YOUさんへ
生後半年ということであれば、まだ歯石や歯肉炎ということもないように思い
ます。歯に付着している餌の残りや流涎に由来する臭気ではないでしょうか?
ハッキリとした歯肉炎や口内炎があるようであれば、これは一度病院へ行かれ
た方が良いでしょう。

8月22日の だいさんへ
ビタミンCが補給されていて、消化管の動きにも異常がないようであれば、暑
熱の影響を考えて良いように思います。
野菜や果物を食べていれば、ペレットに対して食欲がわかないというのは不思
議ではありません。
奥歯の片方がすり減っているというのは気にかかりますが、食べる事自体の障
害になっているようでもないので、水分の過剰摂取ということではないのです
か?  主治医の先生が疾病とみていないのであれば、その辺りに原因がある
ように思えるのですが。

8月23日の みゆきままさんへ
複数の方にマルチでレスを書いているので細かい文章内容を記憶し切れており
ません。レスは別の方に譲ります。

8月22日の かんちゃんへ
残念な結果なのですが、飼い主さんとして思い違いをなさっていると思います。
こちらの掲示板でも何回も書いて来ている事ですが、獣医師は兎の疾病につい
ては大学では教わって来ていません。卒業後に自らが興味をもって勉強して診
療技術を身につけようと努力しているにすぎません。

したがって、兎を初めとするエキゾチックペットの飼育者は、自らの飼育して
いる動物そのものを知らなくてはなりませんし、その動物を診察してくれる病
院を捜す事に心を砕いています。何か異常が生じてからでは信頼できる病院を
選ぶということは不可能だからです。

また、テレビでお馴染みのS先生は、よく講演の中で子供がハムスターを病院
へ連れて来て、ハムスターの状態も獣医師に説明できず、待ち合い室であそん
でいることを嘆いておられました。患者はほったらかしで5〜10分もすると
「治った?」と言って診察室へ入ってくるのだそうです。
「ハムスターは生き物であって、機会仕掛けのおもちゃではない」と説教をし
なくてはならないことを嘆いているのです。
動物は注射の1本や2本うったからといって、すぐに元気になるわけではあり
ません。被捕食獣であれば、なおさら病気である事を隠したがります。それは
飼い主に対しても同じです。ですから、書き込みにあったような事態が生じた
のであれば、直接の死因は心不全による急性の心停止か呼吸困難が想像できま
す。これは、件の病院へ来院する前に疾病の状態にあったことが推測されます。
それも かなり進行した状態ではなかったでしょうか。

かんちゃんは、夜間病院の獣医師が死なせたと考えているようですが、書き込
みを拝見する限り、死亡した場所が病院だったと解する内容のように判断でき
ます。
告訴するのは、御自由ですが、その内容は本来健康であったものが獣医師の過
誤によって死亡してしまった、あるいは、見当違いの処置をされてしまって、
かえって状態を悪化させてしまったという場合に第三者はミスとして認識して
くれるのではないでしょうか?
本来病気であった個体での100%の治癒は、誰も保証していませんし、それ
は神様でないと不可能なことです。ある一定のレベルを越えてしまっている病
気の個体については、人知の及ぶところではありません。
それが共通の認識であるからこそ、みな少しでも早めに病院へ連れていこうと
するわけですし、その病院も選ぶわけです。
また、獣医師にしても、玩具ではない生きている動物を助けようとするのは容
易なことではないのです。どんなに頑張ってもある一線を越えたものは助けら
れないのです。

診察した獣医師は患者である兎の首でも締めましたか? かんちゃんは、この
兎は重体なので取り扱いしだいで心停止の危険があると事前に伝えていますか
? 危険であることを伝えたのに無視されたのですか?
告訴するということは、相手を責めるだけではなく、相手側からも自分の非を
責められることになります。その応酬が告訴なのです。
来院してあまりに簡単でかつ短時間で死んだということは、逆に獣医師側にと
っては有利な事柄なのです。その点を思い違いされているようです。
今現在は、兎が死亡したショックからの発言だと思いますが、冷静になってか
ら考えていただけると御理解いただけるのではないかと思います。

8月23日の ぴんがさんへ
「肥満性脂肪腫」という診断が理解できません。恐らく、仮定の説明によるも
のと思われますが、これでは腫瘍ではありません。
書き込み内容と海外まで組織切片を送付しているようですから、実態はこの仮
の病名とは異なるのではないでしょうか。
再度お尋ねの「治療法は誤っていないか、切断という手段は適切か」という質
問ですが、腫瘍の正体が明らかでない以上は、これに対する回答というのはあ
りえません。
関節面に形成されて自潰を伴う腫瘍というのに、幸か不幸か経験があるのです
が、必ずしも同一とも限りません。私の場合、4回ぐらい切除しましたが、そ
の都度再発しました。でも、病理学的には良性腫瘍になってしまうのです。さ
らに再発の都度より悪性化していくという特徴がありました。
骨に達するまで抉り、皮膚も縫合可能なギリギリまで切除しているのですが、
再発しました。これがこの腫瘍の特徴であると言われてしまえば、それまでな
のですが、私も困りましたが、飼い主さんはなお一層困惑されていました。
生命に危険があるというのであれば、足の切断も選択肢に入りますが、ただ腫
瘍を見たくないというのであれば、これは飼い主さんが決めることになります。
私の症例では飼い主さんの御主人の意向で、そのままということになりました。

ぴんがさんの場合は、腫瘍の正体が判明しないかぎり、治療法の適否や化学療
法剤の有効性、足の切断の是非についてはお答えしようがありません。
私の友人の病院でも同様の腫瘍があり、組織検査に出したところ検査結果が返
ってくるまでに3ヶ月程かかってしまい、飼い主さんが怒ってしまって、別の
病院へ変わってしまったそうです。
検査に出してあるのなら、この結果を催促してもらうように話されてみてはい
かがでしょうか。主治医の先生にしても正体が不明なままではお困りなのでは
ないですか?

8月24日の たきざわさんへ
眼瞼だけでなく、顔面の腫張もあるのではないでしょうか?
ということであれば、鶏やチャボには一般的に知られた疾病である可能性があ
ります。細菌やマイコプラズマが原因であることが多いのですが、病原体によ
って疾病も異なります。
人畜共通感染症の範疇には入っておりませんので、さほど心配される必要はあ
りませんが、衛生面で注意するにこしたことはありません。

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