獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200208-199

Re.ウサギの死>かんちゃんさんへ 
投稿日 2002年8月25日(日)22時07分 チーママ

ただのハムスターと鳥と魚飼いですが。

かんちゃんさんへ
少し落ち着かれましたか?
確かに病院内での死は、飼い主さんにとって一番つらいかも知れません。
それも素人目にも運び込んだときに瀕死ならともかく、
まさか死ぬなんて・・・と思っているときには、何で病院に行ったのに
死んでしまったのだろうと、昇華しきれない気持ちが残るのは
当然かと思います。
適正な治療であったのだろうかとか、違うところへ行ったらとか
思い切れないお気持ちが残るでしょう。
でも、ウサギやハムスターなどはプロキオンさんがおっしゃるとおり
獣医さんが大学で学んでこない事なのです。
だからこそ、飼い主の責任が犬猫より強くなるのだと思っています。
元気なうちから主治医を持つ必要性が出てくるのです。
決して獣医さんを擁護するわけではありませんが、学ばない事・経験の
ない事自体をせめても仕方ないと思うのです。
ただ、双方の話を聞かなければ判断しきれない事ではありますが、
かんちゃんさんに疑心暗鬼の気持ちを植え付けてしまった事は
その獣医さんの落ち度かもしれません。
もし「ウサギは経験が少ないのですが、いいですか?」とか
「得意分野ではないのですが、出来るだけ診てみます」と
おっしゃっていたら、かんちゃんさんも結果の受け止め方が
違っていたのかもしれませんね。

以前我が家のハムスターで血腫になった子がいました。
診てくださった若い獣医さんは「私は病理専門なのですが」と
おっしゃりながらも「自分がわかることだけでも一生懸命診てみよう」
という姿勢が真摯に伝わってきました。
患畜をなれない手つきながら丁寧に扱い、飼い主の話も良く聞きながら、
一つ一つ二人で考えていきまいた。
現在の状態、考えられる予後、飼い主が望む今後の方針。
その姿勢に「この子が、この先生の経験になるのだな」
「この先生は、きっと良い先生になるな」と納得したものです。
結果としては残念なことになりましたが、私としては
「獣医さんといえど、何でも診れるのではない」という
良い経験をしたと思いました。
もちろんその後「ハム達のドクター」を探したのはもちろんのことです。
そして広報板でハムの書き込みがあると
「行く前に必ず電話で、ハムスターが診れるか伺ってから行きなさい」
とレスをつけるようになりました。
ハムに限らず、ウサギやフェレット、小鳥・爬虫類などは
飼ったと同時にドクターを探すことが大事なのです。
そして健康診断をしてもらって、元気なときのカルテを作ることが
大事だと思っています。
今のかんちゃんさんに言うのは酷な気もするのですが、
誰でも診れるわけではないペットを飼う以上、どの先生を選ぶか
という飼い主の責任がより大きいことを、私達は学ばなくては
いけないのですね。
最近このような話が多くなっているようですので、
あえてこのようなことを書かせていただきました。
かんちゃんさんのうさちゃんのご冥福を、心からお祈りしています。


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