獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200212-40

マルチレス
投稿日 2002年12月8日(日)13時20分 プロキオン

12月7日の チロルさんへ
まず、飼育されているカメの種類が記載されていませんが、ヌマガメの仲間と
いうことでしょうね?
カメは辛抱強い動物です、1〜2日餌がなかったからといってそれで餓死して
しまうことはありません。あり合わせのものを給餌すりょりは、カメ用の餌を
与えた方が良いと思います。いつもはどのようなものを与えているのですか?


12月7日の KONさんへ
断脚というのは、別に事故だけでなく、腫瘍(肉腫)でもあると思います。
むしろ、こちらの方がケースとしては多いのではないでしょうか?
事故による骨折であれば、これはまず整復することが第一の選択です。これが
不可能とか骨髄炎を起こしてしまったということであれば、致し方ありません
が、外科医であれば骨を繋ぐことを考えるはずです。
一方、腫瘍であれば、その正体とステージにまず関心がいきます。これが悪性
であって、進行していれば、断脚は検討されなくてはなりません。

KONが言われている「情報交換の場」といのは、まさにインターネットがそ
の場に相当するのではないでしょうか。お聞きになりたいのは、むろん、現実
に飼い主さんが集れるような場所(特定の病院)をさしていると理解できます
が、実際に場所と時間を割いて集まるということであれば、やはりひとりひと
りの飼い主さんの事情に左右されます。世話人の御苦労も大変だとおもいます。
情報交換ということであれば、まずはネット上にそのようなサイトを開設する
ことが利便性が高いと考えます。

また、お尋ねの多くの事柄は、個人の病院では把握できません。疾病統計でも
とっている団体あるいは研究会でもなければ分からないと思います。そういう
ところに所属されている獣医師の目に触れると良いのですが。

義足は形態にもよりますが、犬自身は余計なものあるいはじゃまものと受け取
る可能性が高いと考えます。そうならないようにするには、かなりの研究と工
夫が必要なように思います。義足自身も御自身が作成するということですか?
車椅子であれば、業者が作成しますし、義眼についても獣医師がつくるわけで
はありません。
どのようなものが欲しいのだという説明ができる能力と協力してくれる人々と
のつながりというのも大切だと考えます。

散歩用の歩行パンツや車椅子であれば、これは商品としてすでにありますので
そちらを利用されると良いと思います。
なお、一部機種依存文字が使用されており、私のマックでは正しく表示されて
いない文字がありますので、お知らせしておきます。

12月7日の ま〜ぼ〜さんへ
ニンジンの葉を食べさせる事自体は問題はありません。
ただし、ニンジンは漫画に出てくる程、ウサギにとって良い食べ物ではありま
せん。主食にするようなことがないようにして下さいね。

12月7日の ちゅんちゅんさんへ
15歳という年齢もありますが、根本的には心臓に由来しているように思いま
す。むしろ、僧坊便閉鎖不全があって、よく15歳まで持ちこたえて来たと言
えます。
肺も腎臓もこれに附随して機能低下をきたしているという受け止め方が支持さ
れるように考えます。
腎臓の検査数値ですが、「154」ということであれば、BUNのことですか
? この場合は、血液がどの程度汚れているかという目安と御考え下さい。犬
の場合、レプトスピラの症例では400を越えるようなとんでもない数値でも
生存してしまった例もないわけではありません。
ただし、BUNの数値としても この数値は決して低いものではなく、歓迎せ
ざる値であることに違いはありませんので、このことは記憶にとどめておく必
要あります。
腎臓そのものの損傷の程度としては、クレアチニンの検査が必要ですが、クレ
アチニンの値としては「154」は受け入れがたい数値です。

従前、どのような薬剤が使用されて来たかが重要であり、どの系統の薬が使用
されてきたかで、別の系統に切り替たり、ターゲットとする器官を代えたりと
いうことが考えられますが、15歳と言う年齢が気にかかります。すでに、い
ろいろと試めさされてしまっていることも予想され、何が適応なのか想像しき
れない面もありそうです。
「アンギオテンシン変換酵素阻害薬」が使用されているケースが多いようにも
思うのですが。

牛乳はペット用とのことですが、「乳糖処理」がきちんと実施されている製品
であれば、心配される必要はありません。
私個人としては、「多尿」よりも「無尿」の方が恐いですし、心配です。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。