獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-246

実際の話し
投稿日 2003年2月22日(土)20時16分 ある・・・

つい最近、安楽死しましました。
夜中というか早朝の4時に電話がかかってきて
苦しがってるからどうにかしてくれというものでした。
そこで、来てもらって話しを聴くと、
他の病院でみてもらったら治らない病気といわれ
前日も痛みどめをうってもらってたとのこと。
状態は悪く確かに苦しんでいました。飼い主の希望としては、
楽にしてあげてほしいというものでした。うちでは、初診です。
一応、簡単な検査をしやはり予後不良(大変難しい状態)というのが
わかりました。一応、治療の話しをしたのですが、
飼い主の意志はかたく、ここ何日も寝ていないという話しを聞き、
麻酔を深くかけましたそして飼い主が見守るなか安らかな最期を...。
安楽死の費用は実質、わずかでした。通常でも麻酔料程度です。
費用を高くすることによってハードルを高めようとは思いません。
今回の場合、朝の4時に電話するというのはそれなりに勇気がいることだと
思います。その気持ちを想えば、持ち合わせていないような金額、
払えそうにない金額を提示して、払えないならできないとは私には言えませんでした。
100万円というのはブラックユーモア−だと思います。でも、現実にそうなら、
それは実質的な拒否にあたると思います。また、多くの獣医師は
安楽死しないという御意見もありました。ということは、
病院でことごこく拒否されしかたなく...ということは、
あり得る話しだと思います。

幸いなことに、うちには安易に安楽死を希望される方は来ません。
ただ、治らない病気なら楽にしてあげてほしいという方はいます。
ただ、そこで苦しんでもいないのに楽にしてあげることはないというと、
そうですねとなります。ちなみに、電話などで安楽死できますかと尋ねられたら、
ハイできますといってあげます。もちろん、無条件になんでもということでは
ありません、まずそう答えてあげないと話しにならない、話ができないから
そう答えています。そして話しを聴いてそして話しをしてみると、
他の方法が見つかることもあります。

なお、当方の安楽死の要件に病気はありません。今回のケースでも、
鎮痛剤及び麻酔薬等でとりあえず苦しみから解放させてあげることはできたと思います。
しかし、それを飼い主が希望されなかった、これ以上看ることができないと言われました。
獣医師として、病気は安楽死の要件とはしなくない、なりえないと思っています。ただ、
引っ越し(住宅事情)は安楽死の要件となりえます。なぜなら、
私にはどうにもできないから。人事移動の撤回交渉、大家さんとの交渉、住宅の斡旋....
私にはできません。実際、引っ越し(住宅事情)を理由に安楽死したことがあります。
もちろん、いろいろ努力してもらってのことです。
拒否すれば保健所行きという状況でのことです。
拒否するのは簡単なことだったと思います、
そうすれば皆様方からほめて頂けたとは思うのですが、私にはできませんでした。
飼い主さんは泣いておられました。そこで、一言、
飼い主として責任をとられたと思いますと言いました。
やはり、間違っているのでしょうか?

今の私には、飼い主に安楽死を告げることはできません、
そのハードルの高さを設定することもできません。
ひとそれぞれだと思っています。
やはり間違っているのか、それとも幸運なことなのか、
うちに来るひとで安易に安楽死を希望される方はいないと思っています。

多々ご非難を受けるとは思いますが、
申しわけありません、それらに対し御回答できないと思いますが、
御勘弁ください。

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