獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200308-113

Re:目の病気
投稿日 2003年8月14日(木)04時34分 パールちゃん

ららさん、ご心配でしょうね。
シェルティーに比較的多い進行性網膜萎縮ではないのでしょうか?
だとしたら視力の低下は急にではなくゆっくり進みますから犬自身は不安も不便も感じないと思います。
また、網膜の病気のなかには完全失明ではなく視力低下だけで済むものもありますから、
気を落とさずにわんちゃんにしてあげられることを考えてあげてくださいね。
今してあげられることはわんちゃんの生活する場所を安全な環境にして、その配置を覚えてもらうことです。
もし失明しても物にぶつかって怪我をしたりしないように危ない物は片付けます。
室内飼いなら、家具の位置を安全なように変えて今から覚えさせ、将来ずっとそのままにしておきます。
ゴハンや飲み水の食器の位置やトイレの場所も一定にして変えないこと。
足を滑らせないようによく通るところには薄いカーペットなどを敷き、
ドアの手前や段差の手前には足裏の感覚でわかるように部屋とはまた違う敷き物を置くなど。
もし失明しても見えていたときの記憶に加えて足裏の感覚でわんちゃんは普通に生活します。
嗅覚や聴覚が視力の低下を補いますから急に変わった匂いや音を持ち込まないように。
外へのお散歩も今から決まったコースにしておけば将来もそのコースをちゃんと歩けます。
視力を失っても記憶と匂いと音を感じて走ることも遊ぶこともできますよ。
小さな鈴を仕込んだボールで遊ぶ練習を今からしていれば、見えなくなっても鈴の音を頼りにボール遊びができます。
かわいそう、、とだけ思わないでくださいね。
もし見えなくなってもわんちゃんが楽しく幸せに暮らせる工夫はたくさんあるのですから。

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