獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200308-181

Re:HELP!!うじ虫が
投稿日 2003年8月20日(水)13時33分 サバ

コマさんへ

獣医の奥さんのおっしゃる通りハエは健康な個体には卵を産み付けません。
なので、何か原因があるに違いないと思われます。
なのでウジが発見された11日以前に何かしらあったのではないかと思います。

さて、効果的な治療方法との事ですがこのように体力が弱っていて
全身の状態が悪い場合には手術で壊死した皮膚を取り除く、
と言うのは困難だと思われます。
手術は全身麻酔をかけて行われるので、全身の栄養状態や水分状態などが
安定していないと麻酔をかけてそのまま覚めてこないと言うことも否定できません。
また壊死している範囲がどれくらい拡大しているのかも分かりませんが
獣医師の方はそういう事も判断して、手術をしてないと思います。
膿が溜まってしまった状態での効果的な治療法と言うか、一般的な治療法としては
やはり溜まった膿を排出させ、その部分での細菌により二次感染を防ぐために抗生物質を
内服・外用で使うと言うものではないかと思います。
がしかし、あくまでも抗生物質は補助的な手段であり、
それだけで全てが治ると思ってはいけません。
最終的には本人の免疫機構が細菌感染を排除するのです。
また、細菌の出す毒素や壊死した皮膚が身体を衰弱させており
御飯も食べられないとなるとかなりダメージを負っていると推測されます。
このような状態では免疫機構の正常な働きは期待できません。
よって、体力を少しでも早く回復させためにも点滴は欠かせないと思います。
点滴には、苦痛も少なく簡便な皮下への点滴もありますが、
これでは体内への吸収が遅く、栄養剤の種類によっては皮下へ入れた途端痛みを伴うものもあるので
やはりすぐに全身へと行き渡る静脈内点滴のがイイでしょう。

少し時間も費用もかかってしまいますが、本人の体力が回復する事が大前提です。
獣医師の方も懸命に治療をされてると思います、ささいな疑問でもやはり主治医の方にと
じっくり話し合いを持たれて些細な疑問も解決し、
少しでも不安を取り除かれるのが一番じゃないでしょうか?
ワンちゃんも、飼い主さんが不安な表情や気持ちを抱えてると心配なものです。

非常に辛い気持ちが伝わってきます。でも、頑張ってください!

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。