獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200309-230

マルチレス
投稿日 2003年9月21日(日)21時35分 プロキオン

9月19日の ちゅなさんへ
犬の椎骨が1個足りないが、繁殖させたいということですね。残念ながら、繁
殖させるべきではないと考えます。
このような犬では脊椎の中を通る神経が外部へ出る際に神経孔の数が足りなく
なっているために無理がかかりがちです。
繁殖の際にも難産になりやすいですし、そもそも生まれてくる子犬にも遺伝す
る可能性がかなり高いです。
当事者の犬にとっては益とする点はないと思います。


9月20日の アルさんへ
食滞の原因が毛球であれば、バリウムの大半はこれを通過してしまうと考えら
れます。ただ、消化管の運動低下があれば体外への排泄もスムースに行くとは
限りません。程度の如何によります。
しかし、診断にどうしても必要とあれば、嫌も応もないように思います。本来
診療とは、メリットとデメリットを勘案して実施されるものですから、得られ
るメリットの方が大きければ、そちらが選択されることになります。
注射は痛いけど、病気がよくなるのであれば、やむおえないという選択は普通
に行われていることだと思います。
程度次第ということを繰り替えさせていただきます。


9月20日の りんなさんへ
15歳の猫で、Felvが陽性ですか? FIVとの間違いということはない
ですよね?
こちらの相談も今患者にとって何が望ましいか、どちらが優先されるかという
問題のように受け取りました。患者を診ていない者からは判断しょうがありま
せん。患者の病状は文字からは判断できません。
セカンドオピニオンということであれば、患者を診察できる方にお願いするべ
きと考えます。


9月20日の ひびきさんへ
こちらは、まず下痢の原因が肝心ですね。これによっては、意見が相当変わって
しまいそうです。
ただ、抗生物質の中には確かに下痢を誘発してしまうものがありますので、そ
の点は確認されても良いのではないでしょうか。というよりも、むしろ積極的
に伝えても良いのではないかな。


9月20日の raiさんへ
足の付け根のしこり、実際に診てみないと意見が述べられません。


9月20日の ミューさんへ
動物の種類は何ですか? ウサギであれば、ありがちな話ですが、そちらであ
れば、私なら水和と消化管を動かすことをまず考えます。
犬や猫であれば、閉塞を起こしている原因を探るのが先決です。手術云々はそ
れが分かってから検討することではないかな?


9月20日の ゆっこさんへ
お書きになられている内容からでは、私には特定の原因とは結び付けることは
できません。
病院で診察を受けられることをお勧めします。


9月21日の 長谷川さんへ
ていねいに書かれておりますが、まず、一読した段階では不自然な点は感じら
れませんでした。
これだけの経緯があれば、起こり得ることとして奇異には思えません。

で、長谷川さんのおっしゃる手術とは、眼球の摘出を伴う処置をさしておられ
ますか? ウサギの眼下窩の膿瘍であれば、通常、切開排膿までを言うと思い
ます。視力が損なわれていない場合であれば、それ以上は手をつけないのが普
通だと思います。

経過がありますので、おそらく敗血症を併発してしまっていたのでしょう。



書き込みをされる方へお願い!!
文字情報からでは、どのような名医であろうと診断はできません。それが可能
であるとするなら、実習も実験も教師さえも必要ありません。
ただ、教科書だけがあれば事が足りるという話になります。いろいろな検査も
必要ないでしょう。でも、本当にそれが診断といえるのでしょうか?
私は実際に患者を眼前においてこそが診察だと思うのですが…。



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