獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200309-285

臭化カリウムについて
投稿日 2003年9月28日(日)00時14分 田口正行

臭化カリウムは僕も使用しています(カルテの確認は行っていませんが、3〜4症例に最長で一年半ほど継続しています)。
昨年浦安で開催された獣医臨床フォーラムでの報告では、猫に2年ほど臭化カリウムを投薬したところ肺の線維症で死亡したといったものだったと記憶しています。
このときのディスカッションでは、猫は食事を食べるときにその臭いをかいでから食べる習性があるためにわずかに気化した臭素によって気道に影響が出るのであろうと言われていました。
犬の場合にはこの薬で食欲が亢進すること(フェノバルビタールもそうですが、)と、もともと食事は臭いをかいだりしないで食べることなどから肺への影響の危険性は低いと考察されていました。
(もしも心配であればカプセルなどへつめて投薬すると良いかもしれません)

また血中濃度の測定は当然必要なのですが、現在日本国内では基本的に臭素の血中濃度は測定できません。
このために(このことも含めた理由で)てんかんの治療の第一選択薬はフェノバルビタールが選択されています。

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