獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200310-149

マルチレス
投稿日 2003年10月17日(金)19時07分 プロキオン

10月15日の linさんへ
どちらの先生の意見にも一理あります。簡単に言ってしまえば、患者が違って
いるのだから、情況判断が異なるは当然と言えば、当然な事と言えます。
どのレベルの症例をどれだけ診てきたかで意見の相違が生じているのでしょう。

実際問題としては、臼歯が過長であれば、これは口腔内にはかなりの唾液や涎
が出ています。これがあれば、耳道鏡で確認しようとしても臼歯が見えません。
そのレベルが判断できれば、耳道鏡がなくても異常に気づくことはできます。
耳道鏡で確認したいという方もいるし、ウサギが口をモゴモゴやっているので
麻酔をかけて、唾液等をきれいにしてからキチンとエッヂの形成を見たいとい
う方もいると思います。その獣医師の経験がもたらした流儀とも考えてよいの
ではないでしょうか。

要は、キチンと処置ができていれば良いわけです。また、私はウサギの麻酔が
危険なものとは考えていません。
診察の段階でも 麻酔は結構使用しています。


10月16日 レモンちゃんが心配さんへ
確かにウサギは騒音が嫌いだと思いますが、同時に環境の変化にも敏感です。
どうしたら良いという具体的な妙案はありません。

10月16日の もただつさんへ
モルモットは立体空間の認識に乏しく、ジャンプ力はなく、高低のある場所が
苦手で、自分から木や柵へよじ登る動物ではありません。
したがって、高所からの落下に対応する体の構造はなく、他の動物よりも危険
性が大きいといえます。
その特性を理解した上での飼育管理が必要です。


10月16日の スコッチテリアオーナーさんへ
お書きになられている状態は、通称「鼻茸」と呼ばれている状態に似ていると
思われます。
これには2種類あって、クリプトコッカス等によって引き起こされる肉芽腫と
扁平上皮癌によるもとがあります。どちらも鼻梁の変型をひきおこし、顔かた
ちが変わってしまいます。飼い主としてはつらい疾患だと思います。
ただ、今の現状ではそのような点に触れられておりませんので、私の思い違い
の可能性もあります。
前者であれば、免疫が弱っていて真菌の発育を許してしまった環境があるかと
思います。猫エイズ(FIV)に罹患している猫の末期において遭遇したこと
があります。こちらは、抗生物質や抗真菌剤の服用が必要です。
後者の場合は、抗癌剤の出番になりますが、患者の年齢が若いのと「化膿性肉
芽腫」という単語が選択されていますので、個人的には前者の方なのかなとい
う気がしています。

また、単純に副鼻腔に細菌が定着してしまって慢性化した副鼻腔炎においても
くしゃみ、鼻水、鼻血が見られます。


10月16日の パタカさんへ
「おでき」であれば、当の本人が痛がらないというのは、少し変ですね。
診察してみる必要がありそうです。病院へお出かけ下さい。




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