獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200402-212

RE:セキセイインコの腹部の腫瘍
投稿日 2004年2月24日(火)12時21分 プロキオン

>ちゃいさん

ちょっと私の言葉が足らなかったようです。輸卵管の膨大している部位は、子
宮ではありませんが、「子宮膨大部」と呼びならす習慣は獣医師や養鶏農家の
世界にこそあります。
卵白や卵殻を分泌形成する部分になりますので、簡略に「子宮」と表現されて
いることも珍しいことではありませんし、その方が飼い主さんへの話もはやい
のです。診察された先生の認識がおかしいという意味ではなく、話が「輸卵管
」にかかわる内容だったので、あらかじめ補足する意味で言及しました。

で、2方向からの撮影は実施されていたことは分かりましたが、腫瘍の位置に
ついては特定されていないようですね。
実は、下腹部に2〜3個白い欠片のようなものがレントゲンに写るのは、普通
のことなんです。この位置が下方へ移動していれば、肝臓が腫大しているので
ないかと疑い、前方へ移動していれば腎臓が腫大しているのではと疑って、診
断を進めていく指標となっているのです。
# 輸卵管の中に軟卵が停滞している際にも、レントゲンに写ってくれない状
  態の卵の存在やその位置を教えてくれることがあります。

ここで、下腹部の白い欠片が、「本来存在すべきもの」であるか、それとは別
の位置に存在しており、「卵の破片」であるかを確認しなくてはならない必要
性が生じてきます。
また、腹腔内に腫瘍が存在しているのであれば、その位置を確認する必要があ
ります。この点は昨日も申し上げたとおりです。

ただ、ここから先は実際に患者を診察していないものが口をはさむことは失礼
にあたると考えます。
昨日のレスのようにセキセイインコには「腎腫大に由来する脚麻痺」が多く、
ちゃいさんのセキセイが、そちらである可能性はないのか、どの程度鑑別診断
されているのかという私個人の獣医学的な興味から、書かせていただいており
ます。
単なる事実関係の確認としても、私とその先生とが直接お話しなければ、話は
進まないように思います。
このような点というのがネット相談や誌上相談の問題点なのではないでしょう
か。


なお、トリインフルエンザに関する記述は、「ちゃきさん」の投稿に対して書
いています。「ちゃいさん」がハンドルネームの記載を誤って書いたのではと
私が1人合点して、いっしょに書いたものです。
内容としては、特定の方というのではなく、広く多くの方の目にも触れて欲し
いものとして書きましたが、レスとして体裁をとっていますので、「ちゃいさ
ん」宛ということになりました。



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