９月２６日の　ＮＷさんへ

家畜人工授精師さんと動物看護師さんの仕事ですか、両方を同時にという
ことになると、かなり限られた範囲のお話になりそうですね。

人工授精となると、乳業メーカー、酪農組合い、各農協や経済連、あるい
は個人開業の授精師さんということなるのが一般的であると思われます。
そして、獣医師がらみとなると、これらの団体に所属している獣医師さん
や、家畜共済の先生方ということになりましょうか？

そのため、犬や猫等の小動物の診療に携わっている獣医師にとっては、畑
違いの分野となるため、その両方を目的とすることはかなり難しいと思わ
れます。

ただ、酪農や肉畜の飼育が盛んな地方では、大動物の診療をしている病院
へ、小動物の診療依頼が舞い込むこともよくあり、獣医師も大小にかかわ
らず診療せざるを得ない場面があります。
ただし、酪農が盛んな地方というのは、それだけ既存の人工授精師さんも
いるわけであって、人工授精よりも診療の方が主体となっているはずです。
人工授精と小動物看護が均等の比率ということはないように思われます。

若いうちの経験ということであれば、そのような限られた範囲の中からひ
とつひとつあたってみて、そこへ飛び込んでいくというのでよいと考えま
すが、仕事として、ずっとということであれば、「主たるもの」と「従た
るもの」に分けて考えていかれた方がよろしいように思います。

これは、どちらの仕事がどうのこうのではなく、仕事としてつきつめてい
く過程で、「虻蜂取らず」に終わらないようにということです。
どちらにも、満足できない状態になって欲しくないからです。