獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200501-128

マルチレス
投稿日 2005年1月17日(月)12時08分 投稿者 プロキオン

レスが付いていない方をまとめて。

1月14日の 水都さんへ
文鳥の火傷で足が腫れた状態はどのような状態かとお尋ねですが、文面か
ら推測するに、「腫れて」いないように思われます。
単純に言えば、足が太くなっている状態なのですから、水都さんが見て、
左右の足の太さに相違が見い出すことができないのであれば、「腫れて」
はいないように考えられます。
火傷ということであれば、この他にも足の色調や乾燥・湿潤にも注意して
ください。状態を見る目に自信がなければ、そのときは動物病院に行って
しまって確認するのがてっとり早いでしょう。


1月14日の ブルマさんへ
腫瘍ではないかとの心配をお持ちで、かつ御近所の主治医の先生があまり
真剣に相談に乗ってくださらない。
このような場合は、様子をみているよりは、ハッキリとさせた方が気持ち
の上ですっきりとしてよいかもしれません。大学病院の受診経験があるの
であれば、そちらで検査されてもよいように思います。


1月14日の かりんさんへ
骨を強くする具体的かつ効果的な手法というのは、ないように考えます。
椎間板ヘルニアは、髄核による脊椎神経の圧迫です。神経疾患であって、
骨の強度が強さとは無関係ですし、尿石症は、雌犬ということであれば、
尿道における閉塞状態は発生しにくいですし、まずは療法食によるコント
ロールを試みるべきかと思います。
 # スツルバイトとシュウ酸カルシウムの結晶がいっしょに見られるの
   であれば、それは奇異に感じますが。
そして関節の骨が磨耗しているということになるのでしょうか? こちら
については、椎間板ヘルニアで服用している薬剤の異化作用によって、骨
の修復機転に遅延が生じているということは、考えられないでしょうか?
どの個体においても年齢を重ねれれば、進行していく事象が蛋白同化作用
が抑制されがちとなって、年齢よりも進行が進みがちなのかもしれないと
想像しています。
もし、そのようなことに由来しているのであれば、これは骨だけの問題で
はありませんから、全体のバランスから考慮していく必要があるように思わ
れます。


1月16日の ジロキチさんへ
まずは、「猫エイズ」を特別な疾病と思い込まないで下さい。私は、それ
程悲惨な疾病とは考えていません。
最初に、この疾病に遭遇した時は、本当に困ったのですが、今では、罹患
していてもそれなりの期間の存命が可能だと考えていますし、他の疾病を
併発している猫でも、2〜3年の延命している猫達(複数形です)も見て
きています。
むろん、健常な猫達と比較して全然問題ないとは申せませんが、野良猫の
平均寿命よりは、まだましだと考えています。
つまり、何を言いたいかというと、野良猫の生活がそれだけ過酷であると
いうことなのです。猫エイズに罹患していることよりも、野良猫であるこ
との方が当事者の猫にとってはダメージが大きいのではないかということ
なのです。
人間が関わることの意味は、そこにあるように思います。
感染原因は、その多くが咬傷等による咬傷からです。喧嘩や食器を共用す
るようなことを避ければ、感染の可能性というのは、相当に低く抑えるこ
とができます。
今、鼻気管炎やカリシウイルス等の呼吸器病に罹っているのであれば、摂
食ができなくなって急速に消耗していくことが予想されます。入院加療を
施して、状態が改善したら、面倒をみてあげるわけにはいかないでしょう
か?

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